7月中には最終合意かと思われていた「TPP交渉」が結果として決裂することとなり、安倍政権の通商交渉は大きく暗礁に乗り上げる形となりました。締結された方が良かったのか?悪かったのか?の評価は別にしても、為替市場は日米を中心として政策担当者や日銀関係者などから、様...
今市太郎のコラム
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今市太郎のプロフィール
(2015年7月からFXコラムを執筆)
コモディティ相場の下落が資源国通貨を破壊する
原油価格を筆頭にコモディティの価格下落がかなり目立つようになってきており、為替市場にも一定以上の影響を与えようとしています。果たしてFRBの利上げ政策にこうした状況が影響を与えることになるのかどうかが注目されるところです。すでに多くの資源国通貨が多大な影響を受...
8月ドル円の円高アノマリーを再検証する
8月、例年為替の関係者から口をついてでてくるのが「ドル円の円高が強まる時期」という発言です。実際2000年から2014年までの15年間を調べてみますと、月初のドル円相場が月末に上昇したか下落したかでは10対5で円高になるケースが多いことに気づかされ、このアノマ...
中国人の損切りが相場に影響を与え始めている
中国上海市場の株価下落から概ね1ヶ月が経ち、なんとか市場は持ち直しているように見えますが、7月27日にも大幅下落に直面することとなり、そのたびに為替の世界ではドル円が下押しを余儀なくされています。昔から株の世界でも「下げ三波」と言われるように大きな下げは少なく...
GDPNOWで占うFRB利上げのタイミング
今年はじめから米国の「GDP」成長率は結構市場の事前予想よりも下ぶれするようになり、主要アナリストの予想から乖離することが増えるようになっています。そんな中で金融関係者の間で注目されているのがアトランタ連銀の公表するリアルタイム「GDP」試算である「GDP N...
日銀は名目物価2%達成を目標にしていない?
日銀が2013年に未曾有の量的金融緩和に乗り出してから既に2年4ヶ月近い時間が経過しようとしています。2013年4月1日のドル円は「94.76円」ですから、この間に24円(2400pips)実に、130%以上の上昇を経験したことになります。株価は1万2000円...
カーニー総裁と狼少年どちらが信用できる?
ここ2年以上ポンドを売買しているトレーダーは「またかよ?」と思われることでしょう。2014年サッカーワールドカップの第一試合が始まった6月、突如としてカーニー総裁が利上げを示唆したのは記憶に新しいところです。その後、イギリスはそれどころではなくなり、スコットラ...
円高ファクター満載のGPIF運用問題
ギリシャ議会での緊縮案合意による当座のEU残留合意、ならびに国策による上海株式相場の下値維持により為替市場は次なる材料物色に動いています。引き続き「円安ドル高」が進行しやすい状況には見えるものの、今後相場では円安を支援してきたファクターに変化が見られるようにな...
サマーズの長期停滞論に歩調を合わせるイエレン
2015年金融市場で最大のイベントと言われ続けているのが「アメリカの利上げ時期」についてです。これは単に一回だけ利上げが行われるのではなく「ゼロ金利政策の終焉」を意味することから、これまで驚くほど市場流動性を維持してきた,金融緩和の本格的な終わりを示すものとし...
ギリシャのBRICs入りでユーロは激変?
ギリシャ債務問題はあっさり12日の「EU」財務相会談で双方による一定の妥協合意になるものと思われましたが、蓋を開けば相変わらずドイツや北欧諸国の不満が高く、簡単には合意しなかったことから、またしても相場は「三週連続のギャップダウン」からスタートして、不安定な動...