ここのところドル円はとにかく動かない相場が延々と続いており、市場では上にいくのか下にいくのかが大きな関心事になりつつあります。しかしここ半年近い相場の動きを冷静に観察してみますとどうも本邦勢の需給というものに変化が表れてきていることを強く感じる次第です。たしか...
今市太郎のコラム
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今市太郎のプロフィール
(2015年7月からFXコラムを執筆)
中国の経済指標を好感する市場~だが内容は本当?
先週発表された中国の経済指標が軒並み改善されており、市場はこれを好感しています。■中国1-3月期GDP・結果:6.4%・予想:6.3%・前回:6.4%■中国3月小売売上高・結果:8.7%・予想:8.4%・前回:8.2%■中国3月鉱工業生産️約4年半ぶり高い伸び...
日銀の緩和継続で本邦地銀は死なずに済むのか
金融庁は3月末月末より、地方銀行など国内のみで業務を展開する本邦金融機関を対象に、国債や外債、預金、貸出などの金利リスクについて、銀行勘定の金利リスク(IRRBB)という名称の金利リスク規制を開始しています。これは2017年に導入を決定しているものですから、足...
今世紀最小のドル円ボラはなぜ起きる
先週ドル円の週の動きが今世紀最小規模の一週間で「48銭程度」にとどまることとなりました。これは1985年の「プラザ合意」以降のドル円相場の中でもベスト5入りするほどの狭い動きで、いつ相場をみても112円前後で動かない時間帯が延々と続くこととなりました。もちろん...
10連休・スワップで大きな利益を上げることは可能か
いよいよ今週末から前代未聞の10連休がスタートすることになります。FX市場は特別お休みというわけではありませんから、通常通りの取引が可能になるわけですが、ドル円、クロス円など円と絡む通貨についてはお休みの関係上、莫大なスワップが支給されることとなり、うまくたち...
自社株買いが支える米株市場の危うさ
ゴールドマンサックスが今月初旬レポートを発表しております。それによりますと、米国株式市場を2010年から支えているのは確実に企業の自社株買いであり、これがなんらかの理由で終焉した場合、足元の強気相場がさらに上昇する要因大きな一つが失われることになるといった指摘...
日本と米国でニュアンスが全く異なる日米通商交渉
いよいよ日米通商交渉が開始されました。米国側はさすがに安倍政権の国内的に厳しい状況を配慮したのか、最初からTAGではないと名称を否定するような発言はしていません。しかし、13日にはムニューシン財務長官が明確に為替条項の締結を視野に入れて交渉に臨むことを明らかに...
日銀は果たして追加緩和ができるのか?
先週ワシントンのG20 で記者会見に臨んだ黒田日銀総裁は、まだまだ追加緩和の可能性があることを示唆し、引き続き緩和を進めていくことを強調しています。しかし直近の日銀からの公開資料によりますと、どうも必ずしもそうでもなさそうな状況が漂いはじめています。日銀がこれ...
先進国中もっとも低成長でも増税実施~株価はもう上がらない?
先週ワシントンで開催された「G20蔵相・中央銀行総裁会議」で麻生大臣は正式に増税を公約しています。またIMFの会合でも同種の発言を行い、10月の利上げはもはや引っ込めることのできない状況になりつつあります。もともとリーマン級の暴落でもないかぎり予定通り実施する...
日米通商協議はじめの米国からの一撃に注意
茂木敏充経済再生相は4月12日午前、閣議後会見で、ライトハイザー米通商代表部代表との日米通商交渉の初会合を15、16日にワシントンで開くと正式発表しています。ずいぶんと当初のスケジュールからは後ずれした感がありますが、日本側は相変わらず物品貿易を中心に対象分野...