今市太郎のコラム

新興国市場はドル高の影響で危機的な状況に

トランプ政権誕生による公共投資期待という単純かつ実に漠然とした理由から債券は売りに売られ、株に怒涛のように資金が流れ込む相場が継続していますが、その裏で昨年12月の米国の利上げ直後からの「リスクオフ」の動きに似た展開で、喘ぎ始めているのが新興国の市場状況となっ...

今週のいきなりトランプ期待相場には、かなりダメージを受けたプロの投資家も多かったようで、個人投資家を含めて多くのトレーダーが「リスクオフ」からあらゆる相場が下落すると思い込んでいただけに、大きく買いあがった逆の動きに損切りも多発し、ドル円はとうとう107円の手...

どうも不可解な動きに見えた10日のNY市場ですが、相場が一昼夜一回りしてみて、やっと状況が把握できるようになってきています。今回はここからの相場の動きについて触れてみたいと思います。きっかけはトランプの勝利演説といわれるが9日の開票終了後ドル円相場が上昇したの...

9日の米国大統領選の開票からNYタイムを経過して一夜が明けましたが、結果はさらに全くの想定外であり、正直なところこの動きをまだ信じられない気分が非常に強くなっています。「もしトラ」とよばれたトランプリスクは本当にトランプ、「ほんトラ」になってみればリスク回避が...

皆様ご存知のとおりトランプ政権が誕生し、しかも上下両院が共和党という恐るべきパーフェクトゲームが達成されることになりました。相場はかなり動揺して株も債券も為替も売られるのかと思って下値で待っていたのですが、そもそも為替が下方向に走らない。ああ、これはそれなりの...

今年は年明けからの米国利上げの影響を受けた株と為替の下落に始まり、6月まさかの「BREXIT」成立で相場大幅下落と想定外の驚くべき事態が頻発することとなりましたが、11月米国大統領選挙も結局トランプ勝利という事態がやってきてしまいました。まあ事前の予想は一体な...

週明けから米FBIのヒラリーメール捜査終結コメントで、いきなり爆上げを示現したドル円ですが、すでに8日はもう投票日ですからここからじたばたしても仕方ない状況にさしかかってきています。ただ、猛追したといっても依然強い支持率を確保していたヒラリークリントンの状況を...

Photo AP米連邦捜査局（ＦＢＩ）のコミー長官は６日、米議員に書簡を送付し、ヒラリー・クリントン氏の国務長官当時の私的な電子メール使用が犯罪に当たらないとの結論に変わりがないことを明らかにし、オセアニア時間で既にドル円は104.32円レベルまでつけている状...

週末NYダウがかなり下落し、いよいよ米国大統領選挙の結果を市場が折込はじめています。市場では様々な読みや「アノマリー」の話などが登場し、若干混乱気味の状況になってはいますが、結果が決まらずに膠着するといった異常事態にならないかぎりは大統領決定当時は大きな上下動...

米国大統領選は「あと4日」というかなりクリティカルな時間帯にさしかかってきています。このコラムでもご紹介したヒラリークリントンの右腕である「フーマ・アベディン」は行方不明でどこにいるかわからず、FBIの捜査はエスカレートしてなにかと問題の多いクリントン財団まで...