インフレ懸念でFRBが利上げを急げば株価は高金利に耐えらない
足元では金利の上昇とNY株式市場の上昇が並行して進んでおり、半ば当たり前のようになってきていますが、本来株価は金利の上昇がいくら進んでも一緒に上伸するという性格のものではなく、万が一「FRB」が今年の「FOMC」で利上げのタイミングとスピードを早めるようなことになれば早晩株式市場に影響が出始めることが予想されることから、ここからの「FOMC」の見通しはきわめて重要なものになりそうです。
民主党から共和党へ政権移行した年は株価が低迷するアノマリーも
トランプ政権にとってある意味で非常に運が悪いと言えるのは失業率が史上最低の完全雇用、株価も史上最高の2万ドルを政権発足後すぐに達成してしまい、逆に金利はこれまた底値から上昇する局面で政権を引き継いでいるわけですから、並大抵のことをしているだけではここから株価がどんどん上昇することなどはほとんど期待できません。
ジェフリーガンドラックは10年債もの金利3%を危険水域と予想
毎回このコラムでもご紹介していますダブルラインキャピタルの「ジェフリーガンドラックCIO」は年次の「ジャスト・マーケッツ」ウェブキャストで語り、「ほぼ確実に2017年中に10年債利回りが3%の水準になるのを目にするだろう。そして、17年に10年債利回りが3%になれば、債券強気相場におさらばだ」と述べて市場関係者の大きな注目を集めています。