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日銀のETF買いが相場に混乱を与える

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金融市場は、26日の「イエレン議長」のジャクソンホールでの講演内容を巡って異常とも思えるほどの凪が続いており、世界的に株も為替も様子見を決め込んでほとんど動かない状況が継続しています。
ただ、国内の株式市場はそれにも増して日銀の「ETF」買いを巡る憶測が飛び交いすぎて、結果としてこれまた異常な薄商いが続くようになってしまっています。

株式相場の買い手は日銀とGPIFしかいない

連動感が薄れたとはいうものの、東証で株価指数が上昇すれば、ジャクソンホール待ちでほどんど動かないドル円も多少は上昇する相場が続いています。

ここ数日の日経平均の動きは独特で、前場で下げると日銀の「ETF」買い期待で購入する投資家がいる一方、後場でも日銀が登場しなければ失望売りをする向きもおり、国内株式市場はとうとう「日銀次第」というなんとも情けない状況に追い込まれている状況です。
日銀が「ETF」の倍増を発表してから、まだ1ヶ月も経っていないのに相場はこの調子で、想像をはるかに超える形で日銀が株式市場をぶち壊し始めていることがうかがえます。
東証が発表する投資主体別の投資動向では、とにかく相場を動かしているのは「ETF」と信託銀行経由の「GPIF」と思われる買いのみで、ドルベースで最高値にさしかかっても外人投資家には見向きもされない厳しい状況が続いています。
こうなると株買いにあわせてヘッジでドル円も買われたころの動きは夢のまた夢で、いまや「アベノミクス」初期の外国人投資家の投資行動を見ることはできなくなっています。

年間6兆円なら1日250兆円の買いなのにまったく登場しない日銀

ごらんの一覧は日銀が「ETF」の倍増買いを発表してからの実際の「ETF」買い付け実績です。

最初は347億円で、倍増しないのか?という疑問が大きく市場に広がったものの、8月4日と10日に707億円の購入があったことから、前日比で前場に一定の相場下落が起きれば、もれなく707億円の購入が登場するという浅はかな期待が市場に広がり、「日銀トレード」などと呼ばれるような売買が継続することとなりました。
しかしお盆前からは、どれだけ前場で相場が下落しても日銀は一切登場しなくなり、最初はお盆だからお休みではないか?といった稚拙な推測も登場しました。
しかし、かれこれ二週間近く買いが示現しないことから、もはや国内相場はその理由を巡って疑心暗鬼の状態が続いており、24日は東証1部の売買代金が1兆6077億円にとどまり、活況の目安とされる2兆円を大きく下回って推移することとなりました。
夏休みが終わっても東証だけは、「凍えるようなお寒い相場展開」が継続中です。

1日12億円程度の特定企業の株式組込みETFだけを購入

日銀が決定した6兆円「ETF」購入のうち3000億円は人材・設備投資に積極的な企業の株式を組み込む「ETF」の購入枠で、これは1日あたり12億円の買いが粛々と続いている状態です。

残りの5兆7000億円は日経平均などの株価指数に連動する「ETF」の購入枠になっているわけですから、何も買いがでないことに市場が大きくイラつきはじめていることは間違いありません。
そもそも設備投資に積極的な企業の「ETF」を日銀が買ってやるというのもかなり妙な話で、およそまともな資本主義国の「中央銀行」のやり口とは思えないほどバイアスのかかりすぎたものですが、それ以外の買いがまったくでないことに対する市場の憶測は既にピークに達しています。

日銀もジャクソンホール待ち?

こうなると実に様々な観測が登場するもので、日銀自体も25日から開催される「FRB」のジャクソンホール経済シンポジウムの内容待ちなのではないかという話が飛び交う一方で、円高局面に備えて購入資金を温存しているのではないかという説も登場しています。

さらには日経225の「ETF」買いで特定の値嵩株に大きな影響がでてしまったことから、その影響を小さくするための売買のあり方を模索しているのではないかといった見方も登場しており、市場はすっかり日銀の「ETF」買いだけに注目する動きになっています。

ひとりじめ、一人相撲相場は必ず破綻

株でも「コモディティ」の世界でもそうですが、仕手戦などと称して特定のプレーヤーだけが市場で圧倒的に「債券」や商品、有価証券を買い捲り独り占めの状態を作り出しますと、一時的には相場をコントロールできた達成感に満たされますが、その後必ず相場は制御できなくなり暴落などの手痛いしっぺ返しを食らって損失を抱えることになるのが定石となっています。

12兆円しかない「ETF」市場で既に6兆円分を保有している日銀が、さらに6兆円買い占めるとなれば、こうした一人相撲相場となることは明白で、6兆円買いのスタートから1ヶ月も経たずにこの調子である点は非常に憂慮されます。
市場では失望売りが嵩めば損失もふくらみ、損が損を呼ぶ相場となって自律的に株式市場が下落することも視野に入れざるを得なくなってきています。
市場の悪化は当初想定していた以上に進んでおり、これが果たして健全な株式市場の姿なのかと思われるほど壊れはじめている点が気になります。
相関性が薄れたといっても下落の際にはかならず付き合わされるのが為替相場ですから、FXトレーダーとしてもこの動きには十分な注意が必要です。
(この記事を書いた人:今市太郎
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