7月29日に政策発表を行ってから、日銀は8月4日から「ETF」の買い入れ額を増額させて6兆円に対応するようになっています。
ETF相場の残額規模は5兆円程度
既に日銀が保有している「ETF」は4兆円弱と見られますが、ここから年間6兆円を購入するといっても市場の残額規模は5兆円程度で、よほど証券会社が積極的に「ETF」を新規に発行しないかぎりその購入規模は達成されないほど、日銀による保有が進んでしまっているのです。
最終的に活力のない相場になることは明白
「債券市場」は3割以上を日銀が買い進める形となり、市場での売買の遡上にあがるのはほんのわずかであり、外国人投資家が売れば金利が大きく上がるという、市場実態に適合しない「いびつ」な相場展開が続いています。
日経平均ETFの買い入れで既に特定値嵩株だけ急騰
まだ日銀が1日707億「ETF」を買い入れはじめてから間がない状態ですが、すでに市場ではこうした買い入れを見越して、日経225に組み入れられている値嵩株が業績とは関係なく買い上げられるような状況が示現しはじめています。
こうした人為的な相場は絶対長く続かない
確かに一時的にせよ日経平均は上昇していますが「TOPIX」との乖離を示すNT倍率も日に日にその差が大きくなっており、人為的な相場に早晩限界がくることになるのも、そう遠い話ではなくなりつつあります。