12月3日に開催された「ECB理事会」では追加の「金融緩和」が発表されましたが、中銀預金金利をマイナス0.20%からマイナス0.30%に引き下げただけで、市場も0.1%ポイントの引き下げを予想していたことから失望ユーロドルのユーロ売りが大きく反対売買される結果となり、かなり大規模はショートカバーを繰り広げることとなってしまいました。
市場の期待を完全に裏切る結果に
今回の「ECB」の決定は利下げ以外にもかなりフレキシブルに「債券」購入などを追加措置として発表し、2017年まで継続して「QE」を実施する旨の内容が織り込まれていました。
FOMCは利上げをしてもドル円は125円に届かなくなった可能性
本来「ECB」の緩和措置の発表でユーロドルが1.05を切るレベルまで下落すれば、ドル円は124円台に到達していた可能性が高く、「FOMC」前に125円に到達することも期待されましたが、どうやらこの発射台の低さでは125円に到達することは難しくなったように見えます。
材料出尽くしのドル円ドル売りにも注意
こうした市場の状況をみていますと12月16日に「FOMC」で利上げが決定しても逆に事実売りが出る可能性もあり、発表前までに一旦取れている利益はしっかり確保して、その後の相場の流れをチェックしていくことが重要になりそうです。