ガンドラックも早々に同様の内容を指摘
ヒラリークリントンは「ニューディール政策」の実施を公約の中に入れていますし、ドナルド・トランプのほうもかなり大規模な財政政策を示唆していますので、どちらの候補が当選しても2017年からは米国は大掛かりな財政政策を打ち出すことはほぼ間違いない状況になりつつあります。
米国で本格的に財政出動が語られるのは春先か
ただ、新たな大統領が就任するのは1月中盤からですから、こうした具体的な政策が公表されて議論されるのはそれ以降ということで、11月8日の決定ですぐにドルが財政出動期待から上昇すると見るのはさすがに拙速すぎることになります。
問題は米国政府がどこまでのドル高を容認するか
今年に入ってから度々、ルー財務長官はドル高に対するけん制を行っていますが、こうした本格的な財政出動が登場した場合、通常は自国通貨は上昇するのが常になりますので、果たして米国がどこまでのドル高を容認することになるのかにも注目が集まります。
足もとの状況からどのようにドル高に繋がるのかが大きな問題
来年のことを言うと鬼が笑うといいますが、もうあと2ヶ月あまりで2017年になろうとしてはいるものの、この11月、12月の相場が果たしてどのように展開して2017年につながっていくことになるのかは依然としてかなり不透明感がある事は事実です。