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短期のレポ金利が跳ね上がると思い出す日本の1997年11月

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9月17日ドルの短期レポ金利が猛然と上昇し突然10%となった話は個人投資家にとってはもうひとつピンとこない話です。株も為替も特別この状況に恐れおののくような反応は見せませんでしたがNY連銀は正式に10月10日まで連日資金供給を行うことを決定しています。
9月末ならば企業などの需給の関係からドル需要がひっ迫して、ごく一時的にレポ金利が跳ね上がるということはない話ではないのですが、月中にこうしたことが起き、一日だけでは収まらないというのはどうも嫌な雰囲気がしてくるもので、一体市場はどうなっているのか非常に気になるわけです。
多くのメディアがこのレポ金利上昇理由を探し回っていますが、四半期の法人の税金の支払い需要や9月に発行された米国債をはじめとする債券の決済が重なったから一時的にドル需要が高まったとはされていますが、その割には連日続いたという事実との整合性にもう一つ欠けている印象もあります。
個人的にこの話を聞いてすぐに思い出したのは「1997年11月」の日本の状況です。

三洋証券破綻時には国内のインターバンクコール市場の金利が暴騰

金融関連企業の倒産月間となった1997年11月は三洋証券の破綻に続き、北海道拓殖銀行の破綻、そして山一証券の自主廃業へとつながる実に悪夢の一か月となったわけです。

そのさきがけとなった三洋証券は文化の日が月曜日となったことから、三連休の最終日11月3日に当時の経営陣が東京証券取引所において夜になって同社が会社更生法適用申請をしたことで倒産を発表しています。
翌日インターバンクのコール市場と債券貸借市場で戦後初めてとなるデフォルト、つまり債務不履行が発生し、インターバンクのコール市場で金利が暴騰するという事態を引き起こしています。
当然信用リスクが急激に高まることになり、それぞれ破綻理由は別々ですが、月内に拓銀、山一と破綻は広がることになっています。
こう見ると短期のレポ金利の急上昇というのは非常におぞましい状況を彷彿とさせるものがあり、なんだかよくわからないけど需給の問題から「一時的に跳ね上がったらしい」とのんびり構えていて本当にいいのかという気分にさせられます。

米国のレバレッジドローン市場にも異変が起きている

こうなると、とにかく各国の金融市場でなにかこれまでと違った事態がさらにおきないか目を凝らしてチェックしていくしか個人投資家にできることはないわけです。

足元では米国のレバレッジドローンからファンドが資金を引き揚げ始めているという動きが顕在化しており、FRBが利下げしているにも関わらず新規のローンを調達できない企業が出始めていることが気になるところです。
このレバレッジローンは最近ではもっとも融資条件が緩く、そのローンをもとに組成される、いわゆるCLOは利率が高いため邦銀などが大量に購入する市場となっています。
これが変調をきたすようであれば信用収縮が加速し、あらゆる資本市場に影響がでる、第二にサブプライムローン問題のような事態に陥ることも考えられるだけに、ことの次第を慎重に見守る必要がでてきています。
相場の暴落は人間がしでかしているきわめて人工的な事態ですから大地震などの自然災害を例に例えるのはきわめて不遜な気もしますが、ただ、なにか暴落が起きるときには兆候が表れるはずで、そのサインを我々は読み取ることができないだけなのではないかとも思う今日この頃です。
別に今すぐに何かが起きるとは思ってはいませんが、すでに兆候が見え始めているのではないかと思う次第で、ここからの相場には日ごろ以上の注意が必要になりそうです。
(この記事を書いた人:今市太郎
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