読み込み中...9月もレーバーデーが明けたというのにどうも株も債券も為替市場も参加者が少ない印象で相場は大きな動きがみられない非常に静かな状態が続いています。
そんな中でニュースのヘッドラインが出ては大きく動くのがアルゴリズムの存在でポンドなどはなにか材料がでると大きく買い戻されることから、ニュースではリスクのセンチメントがオフからオンになったなどと後付けの説明がされていますが、実際のところはこのアルゴリズムが激しく売り買いに参加しているだけで相場の実情はなにも変わっていない状態が続いているものと思われます。
それにしても厄介なのがこのアルゴリズムの存在で、実際にトレードを行う個人投資家は相当注意して取引していくことが重要になりそうです。
アルゴリズム取引自体もちっとも儲かっていないというお噂
このアルゴリズム、人よりも断然早くニュースなどのヘッドラインに反応して売り買いをすることから確かに相場はそれによって大きく流れが変わることになるわけです。
別に信念に基づいて一貫性のある取引をしているわけではありませから、ポンドなどでもちょっとネガティブな情報がでれば必要以上に売り込まれるものの逆にいい材料がでるといきなり買戻しの反対売買を積み上げるということになるため、ショートカバーを誘発しやすく実際に相場の中で売買していると結局行ってこいになるだけという場面が非常に増えています。
株価なども買戻しが入ると米中貿易協議改善期待から買われたなどと適当な後付けの説明がついてまわりますが、こうしたもみあいのような動きは、いまや殆どがアルゴリズムが主導しているだけでそれに追随する後発のアルゴリズムは売買してもなにも儲からないというかなり不毛な状況になりつつあるようです。
確かに先着１～2社はある程度利益がでるのでしょうがそれ以外は相場をかき回しているだけで何にもならないというのは実に困った状況です。
裁量取引をしている個人投資家はこうした不可解な動くにつねに悩まされるわけで、トレンドがでない時期には相当注意しながらトレードすることが求められる状況です。
値幅のある程度決まっているドル円のほうが安全にトレードできる
こういうアルゴ主体のトレード状況になってきますと意外に安全なのがドル円のスキャルピングによるトレードで、この８月相当大きな値幅になっても1.5円ぐらいが最大値幅ですからリスクはかなり限定的でポンド円などに比べれば相当安全な取引をすることができています。
もちろんボラティリティが大きい相場というのはそれなりに魅力がありますが、確実に稼いでいくということでいうと意外に動きが限定的なほうが素人にはリカクのチャンスが多い相場になるということも考えておく必要がありそうです。
足元の相場はなぜか方向感がなく、しかも参加者も限られていることからどう動くかよくわからない状態が示現し始めています。
方向がつかめないときには無理して取引しないのも一つの手ですし、トレンドが明確に出るタイミングだけを狙って売買するというのも重要な防御策になります。
なんとなくのレベル感や方向を断定してトレードしてしまうのは当たることもあるでしょうがかなり危険になってきています。とにかく相場に参加していることにはあまり意義はありませんので落ち着いてフィーリングだけで売買することのないようにしたいものです。
ただチャートを見ているだけというのは確かに面白くありませんが、イメージトレーニングをする機会に利用するのも一つの手ではないでしょうか。
９月は相場の変化がより顕著に現れる時期がやってくると思われますので、しっかりそうしたタイミングに取引ができるように今のうちからしっかりと準備しておくのも重要になりそうです。
（この記事を書いた人：今市太郎）
