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米国のジャンク債市場を支える本邦機関投資家大丈夫?

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このコラムでは米国のローン担保証券市場を本邦のメガバンクをはじめとする大手の金融機関が大量購入しており、実は池の中のクジラ状態を示現してしまっているという話をすでにご紹介しています。
どうもいろいろ調べていきますと、本邦機関投資家勢はかなり米国のジャンク債市場に参入してしまっており、しかもその存在はCLO同様すでにマジョリティを形成してしまっている可能性が高くなってきています。

米国の債券市場が結構危ない状況に

米国市場では最初から見るからに危ないハイイールド債、レバレッジドローン市場が大きなリスクとして注目され続けていますが、それとともにいきなりここに来てリスクが顕在化しつつあるのが投資適格債の中でも最下位ギリギリのBBB債となりつつあるのです。

長年続いた先進主要国・中央銀行の低金利政策の中でイールドハンティングを続けるファンド勢や金融機関の保有が急激に進んでおり、とくにCLOのみならず本邦の機関投資家の保有がダントツに目立ち始めているのです。
一見するとジャンク債には見えないBBB格債の市場ですが、この格付け債券はBB級の不適格ジャンク債の一歩手前に過ぎずひとたびその格付けが崩れだした場合、一気に売りがでて市場全体が崩壊しかねないリスクが高まりつつあるようです。
CLO市場とともに信用収縮からくる相場大幅下落連鎖の引き金をひく危険性を米国の金融市場も金融当局も気にし始めています。一般的な投資を行っている個人投資家にとっては、今一つピンとこないのが社債市場ですが、市場規模が大きいだけに予想を超えるリスクになる可能性があるのです。

BBB格債市場はここ10年で急成長

このジャンク債手前で首の皮一枚でとどまっているBBB格債というのは、昔はそれほど集中して資金が投入されるような市場ではありませんでした。

しかし、FRBをはじめ先進主要国の金融当局が過度な金融緩和を続け、短期金利と長期金利の差をとることができなくなった金融機関は一斉にリスクが高くても一定以上のイールドがとれる市場に資金を大量投入しております。
あれだけ問題が大きくなって多くの金融機関が大やけどで瀕死の重傷を負ったはずのサブプライムローンの問題も、10年たつとまたころりと過去の痛い経験が活かせないままにこうした市場に資金が集まり始めているのです。
BBB級というのはファンドなどが保有できるいわば最低水準の債券で、経済状況が悪化してくるとこのBBB格債券のほとんどがいきなりBB級、つまりハイイールド級に格下げを食らう可能性がきわめて高くなってしまいます。
米国の市場ではこうした投機的格付けに格下げされてしまった企業のことをフォーリン・エンジェル、日本語では堕天使と呼んでいます。
このBBB格債は米国市場だけでもすでに2.5兆ドル、日本円にして275兆円にまで膨らんでおり、リスクが急激に顕在化しつつあるCLO市場の1兆ドル、日本円にして110兆円市場の2.5倍もの規模を誇るようになっている点が非常に危惧されるところです。

本邦機関投資家が一番のお客という悲劇的状況

BBB格級の債券が格付けダウンから崩れだせば背中合わせのローン担保証券CLOが瓦解するのも時間の問題で、信用収縮は横に波及することが容易に予想されますが、そのどの市場でも本邦の機関投資家勢がマジョリティを占めているとなるとかなりの影響がでることが予想されるわけです。

先週3月14日、金融庁は国内の金融機関に対してCLO保有の一定の規制を発表していますが、すでに池の中のクジラと化している本邦勢がこうした規制を受けて売りに回るとそれ自体が相場の下落を加速させることになり流動性が枯渇してパニック売りの引き金を引きかねない状況です。
こうなると以前にも米債投資で失敗した本邦の地銀勢が資金を国内に戻すために円を買って円高が示現したように、非常に具合の悪い実需の売り切り玉でドル円が下落するリスクも発生することになりますから、かなり注意が必要になりそうです。
行動経済学の第一人者ロバートシラ-は、「人は同じ過ちを何度でも繰り返す」と皮肉たっぷりに語っていますが、10年前のサブプライムの苦い経験は喉元をすぎるとすっかり忘れ去られているようで、また同様にリスクに直面することになりそうです。
(この記事を書いた人:今市太郎
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