通常の「G7」などというのは、実に上っ面だけの会議で毎回各国の名産品でも食べるだけの会議のような緊張感のないものという認識が強かったわけですが、トランプがやおら登場したことでその内容はどうやら一変してしまったようです。
一応声明は出せたものの中身は大もめ
今回議長国となったイタリアのジェンティローニ首相は27日、サミット閉幕後の記者会見で大変な議論があったとその内実を明かしており、通常の「G7」と違い、発登場したトランプにかなり会議が翻弄されたことを明かしています。
トランプの名指しドイツ批判は大波紋
さらに傑作なのはトランプが巨額の対米貿易黒字を抱えるドイツを「ろくでもない」と批判したことで、独誌シュピーゲルは25日、イタリアでの先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)に参加するトランプ氏が同日、訪問先のブリュッセルでトゥスク欧州連合(EU)大統領らと会談した際、ドイツの対米自動車輸出を問題視し、名指しで不満をぶちまけたと報じています。
ロシアゲート叩きが強まれば対外貿易問題追求で応酬する可能性も
米国内ではロシアゲート問題がさらに不透明感を増しつつあるようですが、「G7」に登場したトランプは何処吹く風で、今後このロシアゲート問題が厳しく追求されれば政権の矛先はドイツや日本に向けられる可能性が高く、為替の世界で言えばドル円はトランプの政策の内容からドル高になるなどと思っているとかなり厳しいけん制を受けるリスクが高まりつつあるようです。