上昇スピードが速まりつつある米国10年債金利
まだ「FOMC」の利上げ前ではあるものの米国の10年債利回りはすでに2.6%を超え始めており、市場の想定よりも早いスピードでその上昇が再開されはじめています。
FRB年4回の利上げならば株式相場の破綻は早まる可能性
新債券の帝王「ジェフリー・ガンドラック」も著名投資家の「ラリーウイリアムズ」も年央となる6月から7月まではなんとか株式相場が持つものの年の後半が危ないとしていますが、年4回などという見通しが「FOMC」のドットチャート等で強く示された場合、市場は予想よりはるかに利上げを織り込む可能性があり、今の調子で金利が上昇すれば6月まで本当に持つのかどうかという点も気になり始めるところです。
予算教書も15日に発表
15日(日本時間のほぼ16日)は遅れに遅れていた米国の予算教書も発表の予定でこれまで詳細が語られてこなかった減税や財政政策の具体策が提示されれば、既に織り込んだ金利の話はすっ飛ばして相場が上昇することも十分に考えられドル円は「FOMC」を乗り越えて上値を試す可能性も残されます。
リスクをまったく織り込んでいない市場
全体的に相場を見ていて気になりますのは、なぜか株も為替もまったく米国の利上げからはじまるリスクを織り込んでいないことです。市場参加者が危ないと思っているうちはだいだい暴落は起こらないものですが、ほぼ全員が楽観視して走り始めた場合は相当注意をしなくてはなりません。