週明けのドル円は市場全体が下方向を見ていることから下落傾向ではありますが、ショートが多くなってきていることから大きく下がるといった状況でもないようでNYが休日ということもあり大きな動きがでるのは火曜日以降になりそうな状況となっています。
週明けからは115円台に戻れない状況
週末金曜日は115円台中盤近くまで戻したドル円でしたが結局上値はかなり重くなっており先週末のNYタイムは114円台中盤で終了しています。
20日を前に投機筋からさらに投げがでる可能性も
いよいよトランプ大統領就任が近づきつつありますが、市場では就任演説を受けて再度大きく相場が買いあがるかどうかはかなり不透明であり、11日の記者会見のときのように「イベントドリブン」ファンドが改めて買いあがる仕掛けを出してくるかどうかも判らないことから、むしろ就任演説に向けて事前に調整が進む可能性のほうが多くなっているといえます。
112円台まで下がれば買い場となる可能性も
今回118.600円レベルまで戻してダブルトップを形成したドル円相場ですが、113.746円レベルまでの押しではこれまでの急ピッチな上昇の調整としてはかなりあまい状況で、少なくともフィボナッチの38.2%戻しを考えれば112円レベルまでの押しがあってもおかしくはない状況です。
依然として月末月足が20ヶ月移動平均の上にいられるかどうかがポイント
月末まであと半月ということになりますが、毎回ご紹介していますとおり、月足が20ヶ月移動平均を上回って終了するかどうかでドル円の2月の動きはかなり変わってくることになりそうです。
トランプ政権スタート後のドル円相場の見方もまちまち
まだひとつの政策もスタートしていないトランプ政権ですが、減税が先行すればインフレ率が高まることになり利上げも加速することでドル円は大きく上昇するという見方がある一方で、保護主義的な政策の度が過ぎれば結果的に米国経済の成長を圧迫することになり一旦株も為替も下落という見方もでてきており、どちらが正しいのかはまだこの時点では全く判断できないのが現状です。