AI実装のアルゴリズムに市場が追随する動き
今回のトランプ勝利起因の大相場における初動は、やはりAIを実装した「アルゴリズム」が先導した可能性が高く、株価はさまざまな思惑から多くの資金がなだれ込んでいることは間違いありませんが、ドル円の下落から上昇への転換などは人の裁量取引では示現できない動きであり、相場状況にくわしいプロであればあるほど違和感をもって相場に対峙することになってしまってのが大きな特徴といえます。
売っても大きく下がらないから買い戻すとまた上昇するの繰り返し
22日の東京タイム、ロンドンタイムでもそれなりの手仕舞いのロング売りがでたものと思われますが、下値では買いそびれた連中が待ち構えていることから大きく下がらず、ショートを振った向きも下がらなくなれば反対売買を余儀なくされることから,またじり高が続くという、いたちごっこのような展開が継続中です。
大統領就任までまだ2ヶ月が大きなポイント
すでに年末感がかなり高まってきていますが、新大統領就任まではまだ2ヶ月もの時間が残されていますし、閣僚予定者の顔ぶれが見えてくるにつれて、期待と失望で相場が動くことがありますから、まだまだまさかの動きがいきなり出るリスクは残っています。
下値からすでに10円超の利益をもっている投機筋の売り時が問題
大きな調整がでるのは、やはりファンド勢の買いに一斉に反対売買がでるタイミングと思われますが、12月決算だから12月にすべて手仕舞いしなければならないわけではありませんから、年明けまで引っ張るという強引な売買を継続させる可能性もありますし、あっさり「FOMC」の前に一旦リカクして年内あとくされなしで終了という可能性もあり、こればかりはどちらに動くことになるのかはご本人たち以外にはだれにもわからない状況です。