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意味が感じられないFOMCのドットチャート

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注目された日米の金融政策決定会合もこなし、週末は為替の取引もありませんので、ここでひとつFed関連でご紹介しておきたいのが「FOMC」に登場する「ドットチャート」なるものの存在です。
端的に申し上げてこのドットチャートは確かに市場のTo Beモデルは示していますが、まったく当たった試しはなく、そのくせ結構先まで示しているというFedが提供する「ナンセンスチャートのナンバーワン」的存在となっているのです。
Data Fed FOMC document

今年4回の利上げは一体どこに行った?

このドットチャートというのは、Fedに興味をお持ちの方なら既にご存知のとおり「FRB」関係者がフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標の水準を3年先まで予測し、四半期ごとにチャートにまとめたもので、この最新版は2日間にわたる連邦公開市場委員会(FOMC)が終了する日に公表されることになっています。

今回も当然このドットチャートは公開されており、Fedウォッチャーなる仕事をしているアナリストなどはこれをもとに年末までの利上げ回数を予想するのに利用している状況です。
しかしこの予想チャートは正直なところ出しっぱなしで、当たらなくても別にお咎めなしということで、正直なところ何の役にもたっていないことが、毎回見ているとよくわかります。
特にこれが世界有数を誇る米国の「中央銀行」が提示するものに値するのかというのは市場関係者の間でも結構問題になっており、ヘッジファンドなどはまったく意味がないので見ていないという話も伝わってくるようになっています。
それもそのはずで、たとえば2015年末利上げした段階では、今年は4回の利上げを多くの「FOMC」メンバーが示唆していたわけですが、ご案内のとおり一回も利上げは行われず9月を終えようとしており、予測は実態にかすりもしない状況になっていることがわかります。

Fed内部からも批判の声

多くの市場関係者が意味なしと断言するドットチャートをなぜFedはだらだら「FOMC」で継続するのかという疑問がよぎりますが、この件は内部でも批判がでている状況です。

セントルイス地区連銀のブラード総裁は、予測不能な世界でもはや効果的な予想を提供していないとの考えから、ドットチャートの廃止を求めており、「ウォール・ストリート・ジャーナル」とのインタビューでは、市場がドットチャートを政策行動の約束と捉えるようになってしまい、経済が予測通りの展開となった場合にどうなるかを多くの個人が予想し集積したものとはみなしていないと指摘しています。
さらに昨年である2015年12月の利上げ時に発表されたドットチャートが痛手になったとも指摘しています。市場関係者は「FRB」が今年、合計1%の利上げを計画しており、0.25%ずつ4回の利上げが行われる公算が大きいと解釈してしまい、これが今年1~2月に金融市場が逼迫する一因になったとの見方も示しています。
ブラード総裁は、実際に利上げできるか知る術もないのにこうした類の予想を示すのは少しおかしいと語っています。
一方シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は、このチャートが重要な指標であり、当局者間の議論の幅広さを明らかしていますが、市場の見方はブラード総裁の意見にきわめて近く、むしろドットチャートは「FOMC」の示唆とは異なるものを感じ取ってしまっていることがもっとも大きな問題となっているといえます。

そもそも米国だけ利上げできる状況ではない

今年、とうとう一回も利上げできないのは、ひとえに「イエレン議長」の市場を気にしすぎる臆病な性格によるものと言っても過言ではない状況ですが、本来ならば今年前半に利上げチャンスはあったわけで、「経済指標」はまだらとしても株価が史上最高値をつけたこの時期に利上げができないのならば、もはや今年の利上げは無理といってもいい状況にさしかかってきています。

ただ、この「イエレン議長」のチキンな性格が新興国経済をかなり救済していることは間違いなく、グローバルデフレが進行する中にあって、他国よりは経済状況がいいとは言え、米国だけが利上げで低金利から抜け出ようと考えていること自体大きな間違いであることが鮮明になりつつあります。
トランプ候補から民主党贔屓であると言いがかりをつけられた「イエレン議長」は11月1日、大統領選挙前の「FOMC」でも利上げの可能性があると記者会見で言い切ってトランプ候補をけん制するような発言を繰り出していますが、実際には12月の利上げすら危ない状況であり、これで株価がこの秋一気に下落するようなことがあれば完全に今年の利上げはなくなることになりそうです。
足元の日銀の政策もそうですが、主要国の「中央銀行」は本当にプロが心底考えて政策を打ち出しているのかかなりクビを傾げたくなる状況が続いています。
(この記事を書いた人:今市太郎
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