Fedの真意をどう読み取るべきか
今回のブレイナード発言は冒頭から弱気発言連発で、一貫したトーンとしては利上げに対して慎重になるべきとするものが非常に強くなっています。
フィッシャー発言との整合性ほぼまったくなし
この発言を聞いてもっとも思い悩んでいるのは、Fedウォッチャーを自認するアナリストだと思いますが、ジャクソンホール直後からのフィッシャー副議長発言とブレイナード発言にはほとんど整合性がなく、互いに勝手なことを言ってみただけのように聞こえてなりません。
MIT学派のようなそうでもないような存在
ブレイナード氏自身はハーバード出身で、最近主要国の「中央銀行」で幅を利かせている「MIT学派」ではないものの、1990年から6年間MITで準教授をしており、クリントン政権では大統領補佐官も勤めた経験があることから民主党に近い人物で、フィッシャーよりは「MIT学派」イエレンに近しい人物にも見えます。
市場には安堵感も
毎度おなじみのフェデラルファンドレートの利上げ確率はさらに下がっており、15%とほとんど利上げなしと見ていることがわかります。
ドル円は日銀政策決定会合の行方に集中か?
21日はダブルヘッダーのイベントで一体どうなることかと思われましたが「FOMC」での利上げの可能性が後退していることから、ここからドル円が集中してくるのは「日銀の政策決定会合」のほうになるものと思われます。