いよいよ夏休み本番ということでここから16日過ぎまでは本当に為替相場は動かない状況になってきています。102円台まで戻したドル円は結局「102.65円」を超えることができず、また下落しても101円割れを大きく下回ることもできず、上下2円ほどの幅で推移しています。
ただ、さすがに市場参加者が少ないだけに動き出すとその幅は限定的ながら、するすると下落していくことが確認されていますので、迂闊な売買は禁物です。
上下に実需の指値がびっしり
10日の東京タイムでは、夏休み前に少しでもドルを押さえておこうとする動きがでたようで「実需」売りが続いたようです。
お盆休み多くの輸出勢は103円から上にリーブオーダーを残していくようで、これが休み明けにつかないままですと、またレベルを下げて売ってくることが考えられます。
また輸入勢は101円割れから101.500円レベルに、買いのリーブオーダーをおいているようで、この指値がドル円の上下をかなり制約していることがわかります。
休み明けどちらに抜けるかが問題
このお盆の夏休み期間中には、上下のいずれの方向にも抜けそうではありませんが、休み明けにはどちらかの方向に大きく抜ける可能性が高まっているといえます。
ここまでの動きから見ると下抜けする可能性が高まりそうですが、26日にはジャクソンホールで「イエレン議長」の講演も開催予定であることから、大きな動きがでるのはそれを見てからになるのかもしれません。
「エンベロープ」1時間足で13時間平均のチャートを見ていますと、0.6%を超えることは上下ともにないようで、しっかりこの枠に収まりながら上下していますので、逆張りでもそれなりに利益が出せそうな動きといえます。
米国の利上げタイミングはまたしても後退中
8月第一週の「雇用統計」の結果を受けて一時的に米国の「利上げ」時期が早まるのではないかといった期待も高まりましたが、どうもその後は利上げタイミングが早まらないにではないか、という憶測のほうが高まることとなっており、ドル円は確実に安値の方向に動きはじめています。
またここ数日行われた「国債」の入札も堅調で、金利自体も低下傾向にあることからドル円の上昇材料はかなり限定的になってきています。
ただ、昨年12月に一回だけ利上げをして1年以上追加利上げをしないというのは、米国の金融政策史上でもかなり珍しいことであり、最初の利上げが正しかったのかといった議論にもつながることから、このまま本当に利上げを先延ばしするのかどうかはかなり注目されることになりそうです。
「トランプ候補」は演説をするたびに問題が生じており、一進一退の状況が続いていますが、その一方で「ヒラリークリントン候補」も5割以上の有権者から不適切な存在とみなされています。
状況はどちらに転んでも決しておかしくはないところにきていることから、今後のレースの行方次第で「FRB」の利上げにも影響がでるリスクが高まっているといえます。
本格的な動きがでるのは22日からか
どうやら本格的に相場に動きがでるのは22日の週からになりそうですが、とにかく市場参加者が少ないことから、多少の買いがはいっても相場は跳ね上がることが多く、逆にちょっとした売りでも予想以上に下落する動きになってきています。
ドル円でもこうした状況ですから、それ以外のクロス円などはかなり慎重に売買することが必要になる1週間です。
この時期はいずれにしても大きく稼げるタイミングではありませんので、無理をするよりは、離れたところに指値をおいてみて万が一つくことがあればラッキーぐらいの姿勢で売買していくのがよさそうです。
(この記事を書いた人:今市太郎)