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週明けの為替相場はとにかく「流動性」が低下しており、ちょっとした売買の影響で相場が上に行ったり下に行ったりする相場が続いています。
特に短期の投機筋とアルゴリズムしか動いていない様子で、売れば買い戻しがでることから上下に常に振らされる相場になってしまっています。
これは、通常かなりの流動性が確保されているドル円ですら同じような調子で、クロス円はさらに酷い状況になってきていますので、どの通貨ペアということではなく全般に注意が必要ですし、日ごろからの流動性の少ない通貨である「トルコリラ円」などはさらに注意が必要です。
取引するならできるだけ主要な通貨ペアを選択することがどうやら重要になりそうです。
1日の振れも想像以上に激しくなるのでかなりの注意が必要
相場は大きな下落のあとで上方向も下方向もかなり痛んだトレーダーのために、積極的な売買が手控えられているのが現状です。
ある意味では資金的にも制約を受けている投資家が多いのかもしれませんが、通常ならばかなり流動性のあるはずの通貨もチャートの動きを見ていますとスカスカで、公的資金と思われるような買いが入ると驚くほど短時間で跳ね上がり、それが収まるとまた下落をはじめるといったわかりにくい展開が続いています。
実需もほとんど登場してこない独特の相場
「実需」の売りは当然のことながら様子見になっていますし、買いのほうもとりたてて多く登場している様子もないため、市場は殆どが投機目的の売買に終始している感があります。
とにかくこの状況が一旦収まって流動性がしっかり確保されないことにはまともな売買はできない感じで、非常に難しい展開が続いているといえます。
スキャルピング以外はまともに売買できない可能性も
相場にはまったくトレンドがでているわけではありませんから、成り行きで売買をせざるを得ません。
暴落相場のあとによく起きることですが、市場参加者が疲弊しすぎてしまい、つぎのトレンドがでるまで狭いレンジを相場が行き来しながら、次の動きを模索するというものが足元状況であるといえます。
財務省では介入を表立って行えないために、準公的機関が下値で買いをいれたり参院選に向けて株式の下支えをしている気配が濃厚で、株価が持ち直すと途端にドル円も戻してくるといった微妙な動きを継続させています。
ここから突然「為替介入」が今のレベルではじまるとは到底思えませんが、こうした伏線的な動きにも注意が必要となってきています。
また100円に近くなるととにかく「口先介入」が連発してくることになりますので、アルゴリズムがヘッドラインなどに過剰に反応するだけにかなり注意が必要になってきています。
日経平均の大幅下落時はかならず二番底がやってくる
さらに気をつけなくてはならないのは日経平均が1000円以上の大幅下落をした後は、一回の下落だけで反転するのではなく、その後一ヶ月程度でそれに順ずる二番底かそれ以上の下げを見ることがあるため、やはり相場全体として下値の方向に注意が必要になります。
特に国内の問題で起きた下落ではなく、外部要因による下落はもう一段の下げを考えておかなくてはなりません。
外資系ファンド勢は完全に日本株への投資から撤退中
問題はほとんどの外資系投資ファンドが日本株投資から撤退をはじめていることで、株価は全く上昇回復の気配を見せていません。
今や事ある毎にヘッジ売りの対象になっているだけで、上昇が期待できない状況ですから、ドル円がそれにつられて上昇することも全く期待できません。
ここから相場展開が上方向に一旦戻すのかどうかははっきりわかりませんが、一定の戻りがでたところではドル円などはしっかり売りから入っておくのが懸命になりそうです。とにかく方向感が沸かないときには無理をせず、確信が持てたときだけにエントリーするといった慎重さが求められます。
（この記事を書いた人：今市太郎）
