誰の差し金か知りませんが、「G7」の会議の冒頭に「コモディティ価格」の推移からいきなり、「リーマンショック前に近い」というパラダイムシフト的理論展開を行ったと話題の「安倍首相」ですが、「麻生財務大臣」さえデータを配るのはやめさせろと言ったとか言わないとかいう話が伝わり、結構この内閣も混沌としてきていることが窺い知れる状況になってきました。
深刻なのは世界経済よりも自国起因の中央銀行バブル崩壊
今が「リーマンショック」前なのかどうかといった不毛な議論は差し控えますが、ひとつ確かに危機的な状況といえるのは先進各国が「中央銀行」による「金融緩和」というやめられない覚せい剤のような手法をどんどん強めて、「中央銀行」主体のバブルを作りだしてしまっていることです。
止められない悪いインフレがやってくればこの国はお仕舞い
大幅な財政出動についても、消費増税の延期についても、首相はフリーハンドで政策として投入できるよう錯覚を起こされているようですが、一体こうした政策の財源はどこからでてくるのでしょうか?
金利が上がれば消費税率20%にしても税収は足りない
「国の借金は国民とは関係ない」といった論調をよく見かけますが、実際問題、借金の金利は国民の税金から負担しなくてはなりませんから関係ないわけはありません。
国内の政治状況だけみても混沌としてきた相場状況
6月の「日銀政策決定会合」では、米国が利上げをすれば仕方なくまたしても「金融緩和」がとび出すことになるのかもしれませんが、これまでの経緯を見ていますと消費税延期、大幅財政出動にこの緩和措置の追加で本当に、株は上がり円安傾向が示現することになるのかどうかはかなり怪しくなってきています。