12月以降さっぱり効果の出ない日欧の金融緩和
市場は相場が膠着したり株価が下落すると「中央銀行」による追加緩和を期待しがちですが、実は12月以降の「ECB」と日銀の政策決定では何か緩和措置がでても市場うは想定どおりに反応していないのが現状です。
マイナス金利で銀行株が徹底して売られる状況
「黒田日銀総裁」はここのところ国会に呼ばれては「マイナス金利」に功罪についてかなり質問を浴びせられているようですが、学者レベルの功罪の話を別にしてみますと、「マイナス金利」国の銀行株は「ヘッジファンド勢」からここぞとばかり売り浴びせを受けており、それ自体が平均株価指数を押し下げる要因にもなっています。
財務省・黒田日銀が切望する消費税上げが担保されない状況
そもそも財務省から尖兵として日銀に送り込まれたきている「黒田総裁」はなんとしても2017年の消費税追加利上げを行いたいはずですが、現行政権の雲行きはかなり怪しい状態で選挙対策のために再度増税見送りを持ち出す可能性が高まっています。
日銀追加緩和で相場が下げれば事実上中央銀行バブル崩壊
今回ほぼ最後のバズーカと思われる日銀の追加緩和が失敗に終わり、ドル円が100円方向、日経平均も1万4000円から1万3000円へと向かった場合には、もはや「中央銀行」として打つ手がなくなる事態に陥ることになり、今回ばかりは他の政策委員から反対意見も多く登場することが予想されます。