ドル円を中心に大きく動いた5月相場もいよいよ終焉を迎えますが、GWに怒涛の下落をし、また5円近く戻すという激しい上下運動となったドル円は月の後半から動きがすっかり不明確になり、売りのサインがでても踏み上げが起きたり、なかなか下がらない相場展開が続いています。ド...
今市太郎のコラム
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今市太郎のプロフィール
(2015年7月からFXコラムを執筆)
FedWatchから見る利上げ時期は7月
米国では今週になって地区連銀総裁の講演が相次いでいますが、注目は27日の「イエレン議長」のハーバード大での講演になりつつあります。強気の地区連銀総裁の発言だけから類推すると6月はもはや規定演技の域に入ってきているように見えますが、今唯一の手がかりとなりつつある...
取引が一段と難しくなってきたトルコリラ円
日本ではここ2年ぐらい「高金利」を背景にして「トルコリラ/円」を買いで取引する個人投資家が増えましたが、政情不安や「地政学リスク」が大きく、ここへきて金利に見合う取引がなかなかできないのが実情になりつつあります。店頭FX業者もあまりトルコリラを勧められなくなっ...
イベント目白押し目前の嵐の前の静けさ?
5月後半から6~7月にかけて為替相場はきわめてイベントが多いことから材料が盛りだくさんに存在するはずなのですが、足もとの為替相場の動きには方向感が全く見られない状況が続いています。東証の株式相場も同様で、出来高は異常に細っており、市場参加者自体が減少し、様子見...
なぜか今年話題にならないギリシャ債務
米国の利上げ時期と英国のEU離脱騒動のおかげで、ほとんど話題にならないのがギリシャの債務問題ですが、今年もこれまで再三先延ばしにしてきた債務問題が浮上する時期が近づいてきています。ギリシャ議会は5月24日のユーロ圏財務相会合を前に、債権団から法制化を要求されて...
伊勢志摩サミット後の連続失望売りに注意!
いよいよ今週「伊勢志摩サミット」が開催されます。国内は厳戒態勢で都内の主要地域はゴミ箱さえ撤去されて、ティッシュの一枚も満足に捨てられないほどの状態となっています。しかし、国内メディアと本邦投資家が期待するほど世界的にはその成果に注目は集まっていないようで、一...
本邦勢の期待は空しく仙台G7が閉幕となる
本邦勢だけに妙な期待が高まった「G7」仙台先進国蔵相、中央銀行総裁会議でしたが、一応無難な声明は出たものの、為替に関しては日本の金融当局と米国財務省側の考え方は完全な平行線に終わりました。一応、「過度な為替の変動はよろしくない」という言葉は載っていますが、肝心...
FOMC議事録要旨は正確な議事録とは違う
日本時間の5月19日午前3時に発表された「米国FOMC」の4月の議事録が市場の予想をはるかに超えて「タカ派的」、かつ6月利上げ実施をかなり強く印象づける内容であったことからドル円は買い戻され110円台にまで戻って週の取引を終える形となっています。ただし、この議...
日銀、国庫納付を大幅減の報道でドル円が下落
『日銀は将来の金融緩和の「出口」で保有国債に損失が生じる事態に備え、2015年度に初めて4500億円程度の引当金を積む。これに伴い日銀の利益が目減りし、15年度に政府に納付する金額は大幅に減少する。単年度でみれば量的・質的金融緩和(異次元緩和)のコストが国民に...
過剰な上昇に転じた原油先物市場は加熱気味
1バレル50ドルを超えることは「今後当面ない」とされてきた原油の先物価格が加熱気味に上昇しつつあり、すっかり状況が変化つつあります。これはいくつかの事象が重なり合って生じているものであり、この流れが続くことになるのかどうかが大きく注目されるところです。相場は常...