上にも下にもポジションが一杯
午前3時前後のドル円の動きを見てみますと、声明の発表にあわせて相場は上下していますが、まず上に上げたものの111.800円には届かずに下落しており、下値も111円付近にはかなりの買いが潜んでいたようで、上値は「実需筋」が6月のため、決済の手立てのためになんとか111.500円レベルを維持するために相当な数の売りを置いている気配が濃厚になっています。
日銀で吹いても112円ミドルが精一杯か
さて、日銀がどのような緩和策を出してくるのか、あるいはなにもしないかは本日のお昼ごろに判明することになりますが、仮に規定路線の緩和措置に多少のサプライズがあったとしてもまず112円台中盤を飛び越えるのがかなり難しそうです。
市場は日銀の金融緩和政策の限界を見極めようとしている
日銀の政策決定をめぐっては「イベントドリブン型」のファンドも暗躍しており、その動きはかなり微妙になりますが、多くの市場参加者は日銀がこれからも有効な「金融緩和策」を出し続けられるのか、事実上材料出つくしになるのかを見極めようとしていることがわかります。
十分ひきつけて高値で戻り売りが正攻法
「日銀の政策決定会合」はいくら事前に考えてみてもどうなるかはまったく判りませんが、ほとんど初動はアルゴリズムによるものですから、なにか緩和が出れば吹き上がることは間違いありませんので、その高値が一旦の売り場になりそうです。