フィッシャーの口車にのった米系ファンド勢がいる模様
ここ数日のドル円の動きはそれまで大量に発生したドル円ショートが「雇用統計」を前にして継続的に巻き戻っただけなのかと思いましたが、どうやらそれだけではないようで、9月21日の「FOMC」に向けて利上げ期待で買い上げているファンド勢が存在することがわかってきています。
メディアはフィッシャーを狼少年的存在として揶揄
8月26日の「イエレン議長」講演と並行しての「CNBC」インタビュー、ならびに30日の「ブルームバーグTV」への出演で「フィッシャー議長」はタイミングこそはっきり口にしなかったものの年内利上げが1回とは限らないと相変わらずの強気発言をしていますが、この話にのったファンド勢がいる一方で、多くの米系メディアはフィッシャーのことを狼少年的存在と評しており、これまでも何度となく利上げを口にしたものの実際に履行しなかった実績をベースにかなり揶揄する記事が増えています。
依然経済指標はまだら模様
「FRB」は利上げについて経済データ次第と公言していますが、昨日発表された4-6月期単位労働コスト改定値の大幅な上方修正を受けて、ドル買いが大きく加速し104円近辺まで上伸した直後、8月ISM製造業景況指数がサプライズの50割れとなったことを受けてあっという間に103円初頭まで下落するという乱高下の展開となり、データだけでは利上げに確証が持てない状態が続いています。