そもそも高圧経済とは?
この高圧経済というのは「イエレン議長」が口にした「high-pressure economy」を日本語訳したものでいささか聞きなれない言葉です。
ヒラリーの優勢に関係ある発言か
イエレンが民主党支持であることは広範に知られていますが、いよいよヒラリーが大統領選挙で優位に立ったということもあり、彼女が大統領として順調にスタートを切るために景気を冷やしたり、とりわけ株価を大幅に下げるところからスタートさせてはいけないという配慮が働いているのではないかというのが市場に見かたになってきているのです。
金融緩和の継続を高圧経済というなら日欧も既にやっていること
「リーマン・ショック」以降続いている長期的な停滞傾向から脱するには、この高圧経済を継続するしか方法がないというのがイエレン理論となるわけですが、よくよく考えてみれば日本も欧州もすでにこの手法は最大限とっているわけで、なんら長期停滞は解消に向かっていないのが現実です。
イエレンのハンドリングは実に判りにくいとの指摘も
市場では12月の利上げ観測をあえて後退させる意図があったのではないかという憶測が飛び交いはじめていますが、もう一方ではフィッシャー副議長がやるやる詐欺を連発して結局なにもできなかった9月の利上げが実施できなかった理由を説明したにすぎないという説も飛び出し、Fedウォッチャーの間では議論の分かれるところとなっているようです。