期待と異なる日銀の内容に市場はびっくり
この日事前段階から10時10分に日銀が国債買い入れを行うことは金融機関にも事前通達されていました。したがって買い入れが起きること自体はなんらサプライズではなかったわけですが、市場関係者は従来どおり決まった価格で国債を無制限に買い入れする指値買い入れを実施するものと思い込んでいたわけです。
午後突然指値買い入れを実施
午前中指値買い入れをしなかったことで金利は上昇するわ為替は下がるは株価も下落するわで当の日銀がもっとも焦りまくったことは想像に難くない状況となりましたが、多くの市場関係者が14時に再度無制限買い入れを実施するのではないかと予想していた矢先の午後0時半に突然この指値買い入れを金融機関に通知したことから込んだことから、今度は為替が跳ね上がり12時35分にはいきなり60銭近く跳ね上がる113.223円まで上伸することとなりました。
すべては日銀の緩和がもたらす計画経済と市場の過剰依存が原因
日銀が「金融緩和」を始めて以来、株式市場は下落すれば日銀が「ETF」を買って支えてくれるし、ドル円も大きく円高になりそうな動きが出ても「ゼロ金利」釘付け政策があるかぎり債券も購入してドル円は一定レベル以上を維持するというすっかり「中央銀行」頼みの市場が形成されすぎてしまった感が否めません。