いよいよジャクソンホールでのカンザス連銀主催イベントがスタートします。25日日本時間の夜11時からは「イエレンFRB議長」の講演も予定されていますが、この講演では予想外の「タカ派発言」が飛び出すことに厳重な注意が必要になりそうです。
ぶれているのは市場の見方のほう
ここのところの経済指標や「インフレ」予想などから「FRB」は年内利上げを見送るのではないかといった妙な楽観論が出てきていますが、とかくブレが生じるのは「FRB」よりもむしろ市場のほうで、来年2月に退任が決まっている「イエレン議長」にとってはこの秋口にさらなる利上げと資産縮小の開始をどうしてもやりはじめなくてはならないはずで、今回もそうした内容を強く織り込んだ講演になることが予想されます。
FRBの強力な利上げ意向が米国の株価に影響を与える可能性も
債券市場も株式市場もどうも楽観的すぎる動きが継続していますが、「FRB」が本格的に利上げを継続し、しかも資産縮小となれば今の過剰流動性が維持できるはずもなく、しかも金利は確実に上昇することになりますから、ここ10年でも最大級のロングの積み上げとなっている投機筋による米国10年債ポジションのまき戻しが一気に起きれば、相当な金利上昇につながり株式市場は確実にそれを嫌気して売りがでることが予想されます。
夏の株式相場アノマリーは9月にずれ込みか
足元ではいよいよ株式相場の調整局面がやってきているようです。ただ、例年に比べると遅い印象があり、このままですと9月にむけてずれ込みながら下落が継続する可能性もでてきているようです。