ポートフォリオとは、「紙ばさみ」という意味です。
様々な資産について記載された書類を挟む「紙ばさみ」という意味から、現在では、「保有資産の組み合わせ」という意味で用いられるのが一般的です。
長期投資では、分散型ポートフォリオが望ましい
長期投資をする際には、特定の資産に資金を集中させるのではなく、複数の資産に分散投資するポートフォリオが望ましいとされています。
たとえば、株式だけに投資するのではなく、債券やREITなどをバランスよく組み合わせることにより、特定の資産分野が下落した場合でも、ほかの資産である程度カバーできる可能性があります。分散投資には、資産の分散だけではなく、地域の分散や通貨の分散、投資タイミングの分散(時間分散)などがあります。
とにかく分散する、というだけでは、リターンが低くなってしまうだけになりかねないので、一定のリターンを確保する必要はあります。
しかし、リターンを一定程度確保したうえで、分散投資を行うことが、長期的に資金を漸増させていく上では理想だと考えられます。
自分のライフプランにあったポートフォリオ設定が必要
ポートフォリオの設定に当たっては、自分のライフプランに合わせることも必要です。
たとえば、老後に余裕資金を運用する場合、ハイリスク・ハイリターンの投資をするよりも、リスクを抑えながら一定程度のリターンを確保することが理想的です。
この場合だと、REITや新興株式などに投資する割合を少なめにし、国内債券など、ハイリターンには期待しづらいものの、低リスクな投資商品が多く含まれたポートフォリオ設定がライフプランにうまくマッチします。