ピボットとは「J・W・ワイルダー」が考案したテクニカル指標です。
前日の為替の値動きから、翌日の価格変動の範囲を予測した指標のことをいいます。
基本のトレードスタイルについては、買われすぎは売り、売られすぎは買いという逆張りの発想になります。ただし、実際には「逆張り」にも「順張り」にも利用できるのが特徴となっています。
計算方法
ピボットの計算に仕様する数値は、
・前日終値
・前日高値
・前日安値 これら、3つを利用します。
「ピボットポイント」は、ピボット指数の基準値となるもので、前日終値、前日高値、前日安値から算出します。基本はこの三つを足して3で割って計算することができるのです。
また、「レジスタンスライン」や「サポートライン」は三つのラインを設定することになります。
ピボットラインのすぐ外側に引かれるのがR1とS1となります。
R1はピボットと前日の安値の値幅部、ピボットから上昇したレートを言います。
またS1は前日の高値とピボットの値幅分、逆にピボットから下落したレートのことをいいます。
さらにR1,S1を基点にしてR2,S2を、またR2,S2を基点としてR3,S3を計算していくことになります。
ピボットの使い方
ピボットの売買戦略としては、買いの場合にはS1まで下落した場合に「押し目買い」
ただし、S2まで下落したら損切り、買い戻し。R1まで上昇で利益確定が基本となり、S3まで下落すれば損切りあるいはドテンの売りとなります。
逆に売りの場合には、R1まで上昇したら「戻り売り」
R2まで上昇で損切り、もしくは売り増し、S1まで下落して利益確定、R3まで上昇で損切り、もしくはドテン買いを行うことが基本となります。