パリ同時多発テロとは、2015年11月にフランスの首都パリで同時的に発生したテロを指します。
イスラム国(IS)による犯行とみられる
パリ同時多発テロは、フランスのほかにも様々な国でテロ活動などを行っている、イスラム国(IS)によるものとみられます。
パリ同時多発テロによって、イスラム国が発展途上国のみならず、先進諸国でも活動を行っていることが明確になりました。先進国のフランスがテロの被害にあったことによって、アメリカや日本といった他の先進諸国も、テロへの警戒を強めました。
警戒をしていてもテロを完全に防ぐことは不可能であるほか、スポーツの試合といった多くの人が集まるイベントをすべて停止することも難しいため、今後もイスラム国によるテロが懸念されます。
経済への悪影響の可能性も
パリ同時多発テロを受けて、フランス向けの旅行客の減少が見込まれます。また、航空機を狙ったテロなどの可能性もあり、フランス向けに限らず、旅行自体が控えられることも考えられます。こうした影響が長引いた場合には、各国で観光産業などに深刻な打撃となりかねません。
パリ同時多発テロは、人々の日常生活に多大な不安を与えただけではなく、経済にも大きなマイナスの影響となる可能性があります。
実際、2001年9月に発生したアメリカ同時多発テロ事件後は、航空機の安全性について疑問を持つ人が多くなり、国際的な移動に支障が出る事態となりました。パリ同時多発テロは航空機がらみのテロではないものの、集会などの活動が自粛されるなどの影響が考えられます。