日本銀行とは、言わず知れた日本の中央銀行であり日本で唯一の通貨発行権を要する銀行であります。
日本銀行は株式市場に上場されている
昨今では証券取引所等は欧米では主流になっていますが、民間と政府の共同出資になっています。
日本銀行も日銀法の設立に趣旨に沿って資本金1億円で政府が55パーセント出資をしており、民間が45パーセント出資によって資本金を構成しています。その45パーセントは株式市場では店頭市場に上場されていますので、一度確認をしてみるといいと思います。
しかし、複数の証券会社では日銀の株は取り扱いをしていない場合もありますので注意が必要でしょう。
その設立と変遷
日本銀行の歴史は古く、明治5年の国立銀行条例によって設立されました。
今のみずほ銀行設立前身母体である第一銀行は、この明治5年の国立銀行条例によって設立された銀行であり、新潟の第四銀行などもその名残となります。
その後、松形正義によって通貨発行権を日本銀行に移行することによって、明治15年日本銀行が誕生をしました。
現在でも日本銀行は通貨発行権と金利の上げ下げによって日本の経済を支えているのが現在の役目となっています。
忘れがちな通貨の番人
皆さんは、小学校のときに中央銀行とは通貨の番人と学習していると思います。通貨の番人ということはイコール通貨の価値を守るのが仕事になります。
すなわち、現在、黒田バズーカと揶揄される日銀の量的金融緩和政策は、通貨の価値を毀損している政策であり、日銀本来の設立の意図とは真逆の政策となります。
ですから、いつか通貨安政策を停止して再び円の価値を高めていく政策に必ず転換をするはずであって、いつまでも円安の政策を続けることはあり得ないことだ、という認識をもつことが非常に大事なことになると思います。