ヘッジファンドとは、機関投資家や富裕層などから集めた投資資金を運用し、デリバティブや空売りを含めた様々な手法で運用するファンドのことをいいます。
相場が上下に動くことで大きな利益を得るタイプのファンドであり、その存在はしばしば問題になってきていますが、ヘッジファンドの中にもいくつかのタイプが存在します。
もっとも先鋭的な動きで注目されるのは、モデル系ファンドです。
このモデル系ファンドはテクニカル分析を中心として、コンピュータ売買システムを使って大きな収益を獲得していく短期売買主体のファンドです。
こうしたファンドはアルゴリズムを多用し「高速売買」主体で、仕掛け的な売買を行うことが多く、市場が大きく動くことで利益を確保します。通常の動きとは逆行する動きになることが多く、市場では警戒されている存在のひとつです。
しかし、常に市場をリードしているかのように見えるヘッジファンドでも、全てが儲かっているわけではありません。閉鎖されるヘッジファンドも多いのが実情です。
また、マクロ系ファンドのように一定の期間投資を続けていくようなファンドも存在し、それぞれのファンドの考え方により運用方法も異なるのが大きな特徴となっています。
ボルカールールの履行が近づくことにより、ヘッジファンドは資金調達が難しくなるのではないかと見られており、今後こうした投資ファンドが、どのように進化を遂げていくのか注目されます。