ハイイールド債とは投資格付会社から投資不適格とされた債券のことをハイイールド債といいます。
当然、投資不適格と判断されているわけですが、利回りは高いのですが元本割れや最悪の場合はヘアカットやデフォルトになる可能性も秘めています。
ハイイールド債人気の理由
昨今は、ハイイールド債の投資がブームになってすでに終わっている可能性もありますが、人気の高い投資先になります。
その背景には、リーマンショックやさまざまな債務危機によって先進国の金利がゼロになってしまったことや、金利は高いけど国そのものに信用がない中国、中国経済に頼っている国、不振の続く南米、アフリカ等、投資先がないことが挙げられます。2014年7月にアメリカFRB.議長のイエレンさんが信用の低い国々に投資が過熱気味と指摘をして一気にこういったリスクの高い国々から資金の流出が始まりました。これが、すでにハイイールド債のブームが過ぎ去ったという理由になります。
今後のハイイールド債
昨年までは加熱気味だった低い信用国への投資、ハイイールド債になりますが、今後はより一層人気の離散が激しくなると思われます。一つにはアメリカが今秋にも利上げをする予定のことがあります。
しかし、利上げと言っても0.25の可能性が非常に高く、金利と言ってもそれほど高い状態ではありません。
ただし、ほかの新興国はもっとこころもとない状況であり、南米はマイナス成長が続き、中国はバブルが崩壊か調整かは現段階では不明ですが、またそれに付随する国々、ロシアは原油安によりまた経済危機に陥る可能性が非常に高い状態にあります。
そういった状況を勘案するとリスクの高い国を敬遠し、先進国に投資家が投資する状況になってくると思います。