ファンドマネージャーというのは様々な金融関連ビジネスに存在する役職です。
まず機関投資家にもファンドマネージャーと呼ばれる専門の運用担当者が存在します。自ら資産のポートフォーリオを設定して運用するケースもありますし、投資信託会社に依頼する責任者として機能しているケースもあります。
一方、こうした資金運用を任される投資信託会社の中にも顧客の資金を実際に運用するファンドマネージャーを名乗る職種があります。こちらは名実ともに顧客の資産を運用する責任者であり、最近ではだれが運用しているのかを明示することでその信頼性を高める投資信託会社もあるほど属人税の高い職種となっています。
こうしたファンドマネージャーは個別のファンドに組み入れる債券や有価証券の銘柄決定などに責任を負っており、本格的にファンドの運営責任を取っている存在です。
さらに、個人投資家や巨額の資産を動かす投資家を相手にして通常の投資信託よりもさらに高い利回りの収益を納めることに責任をもっているのがヘッジファンドに存在するファンドマネージャーです。
最近ではこうしたヘッジファンドにおけるファンドマネージャーはリーマンショック以降比較的目立たぬ存在となっていますが、以前はヘッジファンドの従業員でありながら年収3000億を超えるといったようなツワモノも排出する想像を絶する世界を構築した存在も多く、同じファンドマネージャーという肩書きを名乗っても、その存在レベルや収益獲得レベルによってまったく異なるものとなっているのです。