分散投資とは、複数の資産、国、通貨、時間などに分散して投資を行う方法です。
資産や国の分散が一般的
一般に分散投資といったときには、資産の種類や投資対象国の分散を指すことが多いです。まず資産の種類については、「株式だけ」などといった偏った投資の仕方ではなく、「株式40%、債券50%、REIT(不動産投資信託)10%」などというように分散させます。
こうすることで、株式が下落した場合でも債券などである程度カバーできる可能性が生まれ、リスクの低減につながります。投資対象国の分散については、一口に株式といっても、日本株や米国株、中国株などに分散して投資することを意味します。特定の国にのみ投資した場合には、天災などの不測の事態によって一国の市場だけが落ち込むことが懸念されます。
そのため、投資対象国を分散することにより、リスクを下げることができます。
投資タイミングの分散も
分散投資の中には、投資タイミングの分散も含まれています。例えば、株式会社A社の株を1,000株買いたい場合、一気に1,000株を購入すると、購入時にたまたま割高な相場だった場合、損失が大きくなってしまいます。
そのため、最初に400株買い、3回に分けて2か月ごとに200株ずつ買い増すなどの方法をとれば、投資タイミングのまずさによる損失拡大を防ぐことができます。
通貨分散も
複数の国に投資をしていても、すべて自国通貨建てで取引をしていると、為替レートの変動によって自国通貨安となった場合、外国通貨換算の資産額が減少してしまいます。
そこで、日本円と米ドル、欧ユーロ、英ポンド、南アランドなどの複数通貨建てで分けて投資すれば、為替変動リスクが下がります。