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ボルカールール

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ボルガールールは、ドット・フランク法の中核になる考え方になります。

このボルガールールは言わずとしれたリーマンショックの反省から生まれた考え方になります。元FRB議長のポールボルガーが提唱をした案になります。

 

ボルガールールのルーツ

古くは第一次世界大戦後に発生した世界大恐慌の遠因は銀行が証券業を兼務したことにあるといわれています。そこで、銀行業が証券業に参入することを禁じるグラススティーガル法が成立しました。

ただ、近年、運用という面において、銀行が証券業に乗り出さないと経営が立ちいかなくなるケースが増えこのグラススティーガル法の規制緩和が行われ、銀行が証券業に積極的に介入をし始めました。
そこでリーマンショックが発生し、大手銀行の放漫経営があぶり出されました。当時は投資銀行という形態があり、この投資銀行というのは実質的なファンドになります。
すなわち、顧客から資金を集めてそれを運用する銀行のことを投資銀行になります。リーマンショックではこの投資銀行が危機の原因とされ、ドット・フランク法やボルガールールでは投資銀行の存在を法律で禁じました。ボルガールールでは自己勘定取引を一切禁じたことによって、市場の健全化を図ろうという意図があります。2015年7月に完全施行予定になります。

 

ボルガールールの本当の意図

ボルガールールの趣旨は自己取引、いわゆる銀行内ディリーングといわれるもの、を禁じることがメインなのですが、実は本当の意味は違います。このボルガールールの意図は、実質のレバレッジの禁止です。先進国各国では市場での流動性を高めるために信用取引や先物取引が行われています。このレバレッジがリーマンショック前までは、実はレバレッジが25倍平均で賭けられていました。

しかも、日本のバブル時と一緒でその資金は銀行からの借り入れになりました。銀行借り入れからレバレッジを25倍も賭けて、運用して逆に行ったら巨額の損失になるのは当たり前になります。この危機以降、レバレッジは10倍平均で最大でも15倍というのが当たり前になりました。
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