債権投資を考えている方や実践中の方は一度は名前を聞いたことのあるPIMCO。
PIMCOとはパシフィック・インベスト・マネジメント・コーポレーションの略になります。そのピムコの共同創業者がビル・グロスになります。
ビル・グロスの武勇伝
アメリカ債務危機問題では、ファニーメイ債やフレディマック債を大量に購入し、大きな利益を上げた。
この投資には、先のサブプライム問題で両者の株や債権は市場では値段がつかないほど売られた。ただ、同然で買いあげたビル・グロスはその後公的資金での救済によって17億ドルの利益を上げました。
ただ、その以前から債権投資、大手のPIMCOはその実績とリターンでは世界の債権投資顧問の中では、群を抜いており、世界有数の債権ファンドになります。その旗艦ファンド、ピムコ・トータルリタンファンドのビル・グロスはファンドマネージャーになります。
全世界にビル・グロスの名を馳せた事件
2014年9月にビル・グロスは共同創業者である、ピムコを退社すると発表しました。以前からピムコ社内においてその独裁ぶりが問題視され、経営陣との対立につながったためと思われます。
そこで経営陣が退陣するかグロスが退陣するかの選択を迫られグロス自身が退社することで事の決着がつきました。
その後、グロスはかつての部下がCEOのジャナスに移籍をしました。
ドイツ国債急落の予言
去年から、グロスの運用成績はあまりよくない。しかし、今年5月前後にグロスがドイツ国債が急落すると予言をしている。その言葉がまた、滅多にないチャンスと富も名声も得ている投資家らしからぬ言葉で投資を促しています。
その結果は、現在もドイツ国債は急落の状況にありますので、結果的には間違っていないと思います。
このリーマンショック後の経済政策は人類史上誰も経験したことがない経済政策になりますのでグロスとしても逡巡する場面が多数あると思います。カリスマ的な投資家であっても、決して百発百中と思わないことが肝要ではないかと思います。