過去に使っていた、デイトレ手法を紹介します。
「ボリンジャーバンド」と「ローソク足の形」だけで取引する方法です。
この手法は、過去のトレードにおいてトータルでは利益になりましたが、利益と損失のバランスが悪いのが弱点でした。
平均すると「損失1:利益1」になりますが、固定のリミット、ストップではないので、損益レシオにばらつきがあり、悪い時は損失の方が利益よりも多くなってしまう時もありました。
「損小利大」ではない手法は、自分の性格上向いていないと思い使わなくなりました。
ただ、こういったトレードスタイルを好む方もいますので、何かの参考になればと思い紹介させて頂きます。
手法概要
手法名 | トレンド・もみ合い、両方OK!ただ・・損小利大にはなりません | ||
---|---|---|---|
開発者 | TOMOZO | ||
勝てる? | 勝てる | ||
取引スタイル | デイトレード、スイングトレード | ||
時間足 | 1時間足 | ||
通貨ペア | ユーロ円、ポンド円 | ||
分析手法 | ローソク足、ボリンジャーバンド | ||
その他選択項目 | 低レバレッジ、逆張り | ||
取引市場 | 東京市場、欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 5時間 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 20回 | |
エントリー注文 | 指値 | 決済注文 | 成行、指値、逆指値 |
勝率 | 70% | 損益レシオ | R-1 |
平均利益 | +20pips | 平均損失 | -20pips |
取引ルール
使用するローソク足は1時間足で、通貨ペアは値動きが激しいポンド円がお薦めです。
エントリーするタイミングとして、買いポジションであればミドルバンドの下。売りポジションであればミドルバンドの上だけを狙う、つまり 逆張り手法 になります。
以下からエントリールールをご説明いたします。(買いの場合)
- ミドルバンドの下にローソク足を確認
- 1つ前の高値を、1時間足終値でブレイク
- 1つ前の高値に買い指値注文
- 指値注文に到達する前に、ミドルバンドにタッチした場合は注文を取消。
というルールです。文章で説明するのは難しいので以下のチャートをご覧ください。
2つのエントリーパターン
エントリーを行うローソク足のパターンは、大きく分けて2つあります。
1.陰線 ⇒ 陽線2.陽線 ⇒ 陽線
この2つのパターンのうち、勝率が高いのは、【1.陰線 ⇒ 陽線 】の組み合わせです。これには明確な理由があります。
陰線 ⇒ 陽線というチャートパターンは、1時間足よりも短い時間軸に落とした場合「騙しの値動き」を形成しています。1時間足では、たった2本の攻防であっても、5分足に落とすと24本の思惑があります。
以下のチャートをご覧ください。
1時間足で、陰線 ⇒ 陽線 になる値動きは、5分足では下落後の急上昇(V字回復)という形になっているのです。
こういった場面では、売っていた投資家が勢いのある上昇(V字回復)を見て、売りポジションを決済します。(買戻し)その買い戻しの決済と、逆張りで買い注文をした投資家のポジションが集まれば、相場は上昇に舵を切る事になります。
このような動きが出やすいのが、1時間足でいうところの 陰線 ⇒ 陽線 ローソク足パターンです。
損切りルール
ストップは、ブレイクした1つ手前の安値に設定します。
-15pips~-30pips の損切りが最も多いですが、値動きが激しい場合は、-50pips程 のストップ値になってしまうこともあります。
利益確定のポイントは後述しますが、大きく獲れるルールではありませんので、-50pips のストップに掛かってしまうと、それを取り返すまでは2回~3回の勝利が必要になります。
ですので、-30pipsよりもストップが大きくなる場合は、「様子見」もしくは「枚数を半分」にしてエントリーするようにしてください。
※ストップポイント
利益確定ルール
利益確定ポイントは、ボリンジャーバンドのミドル です。
1時間ごとにミドルバンドの位置が変わりますので、指値の値を変更しても良いですし、チャートを常に見られる方であれば成行で決済を行っても良いです。
エントリー後は、利益で終えるか、損失で終えるかの2パターンしかありません。途中でストップを切り上げたり、建値付近で成行決済をするなど余計なことはせずに、ただミドルバンドへの到達を待ちます。
値動きが膠着した場合は、ミドルバンドも収縮してきますので・・ストップに掛からない限り、自ずと最終的には建値付近での決済になります。
※利益確定ポイント
まとめ
この手法は、ボリンジャーバンドの2σ内にレートがおさまる「もみ合い」相場での勝率が高いですが、もみ合いでは、エントリーポイントと利益確定を行うミドルバンドとの距離が近くなるため、利益は少なくなります。
一方、「トレンド相場」では流れと反対の「逆張り」になりますので、勝率は低下しますが、ボリンジャーバンドの幅が広がる為、利益は大きくなります。
「もみ合い」「トレンド」どちらの相場であっても、エントリーチャンスが発生するのが、この手法のメリットです。ただ、冒頭にお伝えした通り、損益レシオが良くありませんので、勝率を重視しなくてはなりません。
約定する前に、損失幅が決まっているので「リスクを背負っても良い場面なのか」をしっかりと検討してから指値注文をすることが重要です。
管理人の他の手法はこちらからご覧ください ⇒ TOMOZOのFX手法