一目均衡表とは、一目山人(ペンネーム)が1969年から1981年までの間に7冊の書に残し、作り上げたテクニカル分析です。元々株式投資で使われていたものですが、FXでも使われており、日本では勿論のこと、海外でも多くのファンがいる事で知られています。
一目均衡表で最も重要視されているのは「時間論」であり、相場が変化する日柄(変化日)を予測するための基本数値を設けています。
ただ、この「時間論」は非常に難解であり、今まで多くの投資家のFX手法を聞いてきましたが、「時間論」を使いこなし、メインにしている人を見たことはありません。
難しいからこそ、「時間論」を極めた時には優秀なFXトレーダーになれるのかもしれません。そう思って、何度もモノにしようと挑戦してきましたが、現在まで有効なFX手法は編み出せていません。
その挑戦はこれからもずっと続けていきたいと思っています。もしも、「時間論」を軸にしたFX手法が出来上がったら、このブログで紹介します。
さて、今日のところは一先ず「時間論」は置いといて、一目均衡表の雲を使った極めてシンプルなFX手法を紹介していきます。
一目均衡表FX手法の概要
手法名 | FXの一目均衡表で雲の押し目狙いはローソク足1本だけ! | ||
---|---|---|---|
開発者 | TOMOZO | ||
勝てる? | 勝てる | ||
取引スタイル | デイトレード、スイングトレード、長期保有 | ||
時間足 | 15分足、1時間足、4時間足、日足 | ||
通貨ペア | 米ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円、ユーロ米ドル、ポンド米ドル、ユーロ豪ドル | ||
分析手法 | 一目均衡表 | ||
その他選択項目 | 低レバレッジ、順張り | ||
取引市場 | 東京市場、欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | デイトレ10時間 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 5回 | |
エントリー注文 | 指値 | 決済注文 | 指値、逆指値 |
勝率 | 50% | 損益レシオ | R-3 |
平均利益 | +50pips | 平均損失 | -15pips |
一目均衡表の雲を使ったFX手法
雲とは、一目均衡表で【先行スパン1】【先行スパン2】として示される指標の間に構成されます。数値の説明をすると長くなりますので、MT4チャートで雲を表示してみます。
MT4チャートに一目均衡表を組み込むと、デフォルトで複数のラインが表示されます。ただし、このFX手法で使用するのは、雲だけですので、他のライン(基準線、転換線、遅行線)は全て削除します。
以下のように、ロウソク足と雲だけの表示チャートになりました。この環境でエントリーと決済の判断をしていきます。
一目均衡表FX手法のエントリー方法
それでは、ここから具体的なエントリー方法について解説していきます。
使うローソク足は【15分足】~【日足】まで、どの足でも使えますが、特に【1時間足】と【日足】が有効です。
以下がエントリールールです。(買いの場合)
№1.直近高値をローソク足終値で抜けているか?確認する(ダウ理論)
№2.雲をローソク足終値で抜けているか?確認する
№3.雲の上限に「買い指値注文」
エントリーを狙うのは、一目均衡表の雲のブレイクを確認した後の「ローソク足1本だけ」です。
つまり、1時間足であれば「雲の上限」に指値注文をするのは1時間だけということになります。
1時間経過したら、指値注文を取消します。
エントリー回避ルール
エントリーを回避するルールとして2つを設けています。
1.雲をブレイクしても、近くにサポートやレジスタンスがあれば、エントリーは見送り
エントリールールの №1に記載していますが、直近高値を終値でブレイクしていない場合は様子見となります。直近の高値や安値は、雲よりも「強いサポート・レジスタンス」であると考えなければいけません。
わざわざ「取引成功の確率が低い」ところでエントリーをする必要はありません。
雲の上限と下限の幅が狭い時は、エントリーを見送ります。雲は「厚ければ厚いほど」意識されやすい 特徴があります。小さい雲のブレイクを狙っても上手くいきません。
一目均衡表FX手法の決済ルール
思惑通りに上昇した場合、ストップを切り上げてリスクを減少させます。トレールの方法は、以前に紹介したFX手法と同じです。
上昇相場であれば、「強い陽線が出現した場合」にその都度、陽線の安値にストップを切り上げていきます。強いトレンド相場では、大きな利益を狙い、もみ合い相場になった場合には最低限の利益を確保する方法です。
リミットは、
- 15分足【+100pips】 1時間足【+200pips】 日足【+500pips】
このように、取引する時間軸によってリミットの設定値を変更しています。ほとんどのFX取引において、リミットに到達せず・・ストップを切り上げての決済になります。
それでも、雲をブレイクして相場の勢いが加速する場面もありますので、そういった相場で最大限の利益を確保するための設定数値です。
一目均衡表FX手法のまとめ
このFX手法は、毎日取引可能なFX手法ではありません。15分足を用いたとしても1週間で一度もエントリーチャンスがない時もあります。
そもそも「一目均衡表の雲ブレイク」自体が、頻繁に訪れるわけではありません。日足チャートをみて頂ければ分かりますが、強いトレンド相場では2か月間雲にタッチしない相場もあります。
また、このFX手法は「雲の上限・下限」に時間を限定して指値注文を行いますので、通常の「雲を扱ったFX手法」よりも更に取引回数は少なくなってしまいます。
ですから、複数の通貨ペア・複数の時間足でチェックするのが必須 です。
様々な通貨ペアの値動きを確認して「綺麗な形」を選んでエントリーしていくことが損益の安定につながります。
なかなか・・エントリーチャンスが訪れないかといって、根拠が薄いポイントで入っても損切りを繰り返すだけですので、じっくりと雲への到達を待って、機械的にトレードを行う精神力が必要になります。最期まで読んでいただきありがとうございました。
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