このサイトには様々なFX手法が投稿されていますが、いくつかの両建てFX手法に気になるところがあったので、両建て手法の優位性を探るべく実験をしてみました。
両建てFX手法概要
手法名 | 1日1回の両建てFX手法 | ||
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開発者 | ノックさん | ||
勝てる? | 勝てない | ||
取引スタイル | スイングトレード | ||
時間足 | 日足 | ||
通貨ペア | 米ドル円 | ||
分析手法 | ローソク足 | ||
その他選択項目 | 両建て | ||
取引市場 | オセアニア市場、東京市場、欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 1日 |
FX業者 | SBIFXトレード | 月間取引頻度 | 30回 |
エントリー注文 | 成行 | 決済注文 | 成行 |
勝率 | 50% | 損益レシオ | R-1 |
平均利益 | +50pips | 平均損失 | -50pips |
エントリー方法と決済方法
最初に同じサイズのロングとショートを両建てします。以降はどちらかのポジションを閉じたら、すぐに同サイズのポジションを再び建てます。
ポジションを立ててから24時間後に利益が出た、もしくは損失が減少した方のポジションのみ一旦閉じます。
両建てをして気が付いたこと
つまり1日1回、その日順行した方のポジションのみをいったん確定させるだけです。
上手くいった方のポジションのみを利食えるので、1日1回数分のトレードで毎日利益が確定するか含み損が減る、まさに聖杯といえます。
・・・勘の良い人はお気づきでしょうが、
このFX手法、常時同サイズで両建てするために利益はプラスマイナスゼロです。両建てが含み益を出せるのはポジションが不均衡である間のみだからです。
スプレッドとマイナススワップを含めれば、プラスマイナスゼロどころか常時マイナスです。
私自身が一瞬「あれ、もしかしてイケる?」と思ってしまいましたが私はバカでした。
この通り、両建てとは差額のポジションを立てている状態と実質的には全く変わりありません。
両建てに優位性があるのであれば、このFX手法でも利益が出せるはずですが、実際には全く出ません。よってほとんどの優位性のある両建てFX手法は、両建て以外の要素に優位性があるのではないでしょうか。
(FX会社の約定の癖や注文方法の制限などで、両建てFX手法に優位性がある可能性は否定しませんが)
確かに、メンタル面などで両建てにメリットがある場合もあるかとは思います。しかし私は以前に含み損を増やしたくなくて両建てしてしまったときに、それぞれのポジションの含み損のみが気になり、値動きそのものに集中することができなくなってしまいました。
私の両建てが下手なだけと言われればそれまでですが、両建ては無用なポジションを増やしてしまい管理が難しくなるという側面があるのは事実であります。
両建てFX手法を試される皆様は、同じ手法を両建てなしに組み立て直してみて、本当にそのFX手法に両建ては必要なのかどうか、確かめてから実践されることをおすすめします。