FXをはじめたての頃は、ボリンジャーバンドが視覚的に一番勝てそうな気がして、実に素人的感覚でボリンジャーバンドのみのチャート分析を行っていました。
だって、±3σラインに90%以上の確率で収まる訳でしょう。実際、過去のチャート図をみてもそのとおりになっているから、現在の値動きが±3σラインに到達していたとすれば反転しそうな気配プンプンじゃないですか。
その視覚的な投資判断のしやすさでボリンジャーバンドに飛びつきました。
手法概要
手法名 | +3σだけでショートポジションを持つ | ||
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開発者 | がんぼさん | ||
勝てる? | 勝てない | ||
取引スタイル | スキャルピング | ||
時間足 | 5分足、1時間足 | ||
通貨ペア | 米ドル円 | ||
分析手法 | ボリンジャーバンド | ||
その他選択項目 | 逆張り | ||
取引市場 | 東京市場 | ポジション保有時間 | 30分 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 30回 | |
エントリー注文 | 成行 | 決済注文 | 成行、逆指値 |
勝率 | 40% | 損益レシオ | R-0.5 |
平均利益 | +5pips | 平均損失 | -20pips |
5分足で取引する
時間足は5分足です。理由は単純でとにかくはやく結果を得たかったということと、1時間後の相場なんてわからないけど、5分後であればチャート分析通り推移するだろうと考えたからです。
で、ボリンジャーバンドを表示させて値動きを観察し+3σラインに到達した場合のみ、反転狙いで成り行きでエントリーします。
一方、理由はよくよく考えてみれば根拠がなかったのですが、なんとなく-3σライン到達時はそのまま、ずるずる下降しそうな「予感」がしていたのでエントリーはしませんでした。
損切りと利益確定の設定
損切りは、5分足で3本分ですから15分後も反転せずそのまま上昇していた場合は成行で損切りしていました。
だいたいの場合はショートでエントリーした値から、25pipsマイナスになる値に逆指値しておき、その値に到達した場合には自動的に損切りとなる訳ですが、そちらの場合の方が多かったですね。
逆に、利確はFXをはじめたばかりで小心者でしたから、+5pipsとれたら速攻で利確していました。今思えばこの利確の少ないピプスが問題だったと思います。
ボリンジャーバンドはスキャルに向いていない
ボリンジャーバンドは、スキャルに利用するのに適したチャート分析とは言えないですよね。
そんなことも理解出来ていませんでした。ただ、長時間保有する怖さに勝てず、とにかく5pipsの利益が出たら勝ち逃げのもりで、慌てて利確していました。
それでは勝てるはずもありません。しかも、+3σにラインが到達する状況というのは、上昇トレンドが形成されている場合が多いわけでして、そのような場合反転を狙っていればダマシとなる訳です。
従って、この投資方法は長続きせず負け越して撤退することとなってしまいました。