FXの話をする中で、必ずと言って良いほど出てくる言葉が「外国為替市場」という言葉です。
ここでは、外国為替市場の一日の取引高はどれくらいかという事についてお話をしていきます。
国別の1日当たり外国為替取引額
まずは下の表を見て頂きたいと思います。この表に示されているのは、2013年度の国別1日あたりの、「外国為替取引額」となっています。(国際決済銀行BIS)が公表
見ての通り、1位はイギリス、2位はアメリカ、3位がシンガポールとなっています。
我が国日本は第4位です。イギリスの取引額はなんと2兆7260億円となっており、世界シェアの4割以上を占めているというのが分かります。
この表から、イギリスの首都である「ロンドンが世界の為替取引を牽引」していると受け取れます。
2位のアメリカは1兆2630億円で、世界シェアは約19%となっています。上位2国の数字というのは圧倒的とも言えます。
1位と2位が凄いせいか、3位のシンガポールになるととても規模が小さく感じてしまいます。
シンガポールの1日当たりの取引高は約3820億円で、世界シェアは約5.7%という数字です。日本は3740億円となり、シェアは5.6%とシンガポールと大差なありません。
つまり、世界の為替相場は「ロンドンとニューヨークを中心にして回っている」ということがわかります。
通貨別の外国為替世界シェア
次に、通貨別の外国為替世界シェアについてお話をしたいと思います。表をご覧ください。
1位がアメリカドル、2位がユーロ、3位が日本円、4位がイギリスポンドと続きます。外国為替取引高では1位の座をイギリスに奪われているアメリカですが、ここでは1位となっています。
そのアメリカドルの世界シェアは約87%という驚異的な数字を叩きだしています。さすがは世界のリーダー的国家の通貨といったところでしょうか。注目すべきは2位のユーロです。
1位のアメリカドルの差は約54%もあり、大差をつけられているのが分かります。3位の日本円が23%という事で、2位と3位の差はそれほど感じませんが、やはりアメリカドルの圧倒的なシェアに驚いてしまいます。
また、かつて「世界№1の基軸通貨」であった、イギリスポンドは4位に甘んじていることから、このランキング将来的に大きく変わることもありえるのです。
そして、将来的にランキングを賑わすことになるのは、もちろん2013年時点では、世界の2.2%のシェアしかなかった「中国の人民元」であることは間違いありません。