数多くの魅力を持つFX。その中でも「レバレッジ」という諸刃の刃は、多くのトレーダーを惹きつけて離しません。
レバレッジとはつまり、「テコ」という意味を持ち、小さなお金で大きな取引をする事が出来る事を表します。そんなレバレッジの効力やリスクなどを細かく見ていきたいと思います。
「ハイリスクになる」ということを理解しましょう
FX取引で使う「レバレッジ」を簡単に説明をすると、取引する金額と証拠金の割合の事を表します。
どれほどの掛け率となるかは取引業者によりまちまちで、数十倍から数百倍という倍率があります。
レバレッジの事を諸刃の刃と前述しましたが、これを掛ける事で、自分が持ち得ている金額よりも遥かに巨額の取引を実行できるのですから、正にこの表現がぴったりだと思います。
FX取引を行っている人の大半は、この諸刃の刃に強い魅力を見出したからではないでしょうか。
それでは、具体的に、レバレッジを10倍にしたケースで考えてみましょう。
レートの変動に伴い売りのタイミングが来たと判断し、売りポジションを保有したとしましょう。
単純な話ですが、儲けは設定通りの10倍となり、大きな稼ぎとなります。しかし、逆もまたしかりです。儲けが10倍になるという事は、損失も同じく10倍になるという事です。
トレードに余程の自信、そして経験ががあれば、別ですが、レバレッジを上げる事で「精神的な負担」も10倍に増えるという事も覚えておきましょう。
初心者は、最大でも5倍までに抑えましょう
絶対的な投資手法を持たずに、ハイレバレッジで勝負に出るという事は極めて危険な行為です。
よほど確固たる根拠がある場合ならともかく、大した根拠も情報も無い状態で、そのような大勝負に打って出るというのは、自分の経験から博打が過ぎると断言できます。
何事も魅力と危険性は紙一重です。初心者の場合は、魅力しか目に入らない傾向にあります。
甘い誘惑に負け、立ち直る事が出来ないようなダメージ、痛手を受けたという「トレーダー」も事実存在しています。因みに、私も、その「トレーダー」の一人です。
私が、そういった道を歩んできたというのは、プロフィール をご覧ください。
そうした事にならない為にも、常に冷静に取引をする事を心がけましょう。まだ初心者の域であれば、「レバレッジなし」、もしくは掛けても「最大5倍」までが妥当だと言えるでしょう。
「レバレッジ5倍とは」・・・米ドル円が100円で推移している時に、20万円の資金で1枚ポジションを持つことになります。
実際のやり取りがパソコンの画面上という事もあり、感覚などがマヒしてくる事も考えられます。
堅実に利益を出していく為には、「自分の大切な資産」を動かしているという強い認識が必要です。