オシレーター系のテクニカル分析として、多くのトレーダーの支持を得ているのが「RSI」です。
トレンドの方向性を探ることは、FXの売買ではもっとも重要なものですが、その一方で、トレンドの終わり、つまり天底を探ることも大切です。
そういう意味で、エントリーや決済のタイミングを計る大きな味方となってくれるのが、RSIの特徴といえます。
ただし、どんな相場でも通用するわけではなく、一定の条件の相場環境の中で最大限に活かせるものですので、このあたりを事前にしっかりと理解をしておくことが重要になります。
RSIとは
RSIは、一定期間においての終値ベースにおいて、上昇変動と下落変動、どちらの勢いが強いのかを測定するテクニカル指標です。
50%を中心として0から100%の範囲で示し、上昇局面では50%以上、下降局面では50%以下で推移することになります。
この指標のエントリー方法としては逆張りが多くなりますので、大きなトレンドがでているときに迂闊に売買サインを鵜呑みにはしないことが極めて重要となります。
使い方について
実際の数値としては70%以上になると買われすぎ、30%以下では売られすぎと見ることができます。
逆張り的な使い方でいえば、RSIが70%以上で売り、逆に30%で買いのサインと判断します。
RSIの特徴として「一定のボックス相場」が続いているときの的中率は高いものの、上下に強いトレンドが出ると、シグナルを出していても、為替レートの勢いが止まらずに、結局ダマシに終わることが頻発するようになります。
例えば、以下のチャートのような強力な上昇トレンドでは、70%以上になっても全く反落せずに天井に張り付いています。このような状況で「逆張り売り」を仕掛けても、損失を増やすだけです。このような相場展開を、いかに回避するかが、RSIを上手く使いこなす為のポイントになるのです。
したがってRSIを効果的に利用するためには、単独で使うのではなく、移動平均線やボリンジャーバンドなど、ほかのトレンド系のテクニカル指標とセットで利用していくことがお勧めとなります。
常に「%」だけで、売りや買いのサインがでていて、儲かるならば、誰もFX取引で苦労をすることはありません。
期間設定について
RSIの使用期間については、利用トレーダーによって実に様々でどれが正解というようなものではありません。
一般的によく使われる数値を上げますと、日足であれば、「9日」「14日」「22日」「42日」「52日」週足は、「9週」と「13週」に集中する傾向があります。
こうした期間設定は、もっとも効果がでると判断できるものを使えばそれが正解になりますので、既成概念にとらわれる必要はありません。自ら検証・研究をして、成功した数字を利用してください。
ダイバージェンス法則について
「ダイバージェンス」パターンと呼ばれる、有名な転換サインがあります。
このパターンは、「RSI」を利用する人が多いと言われております。
ダイバージェンスとは、上昇トレンド相場で説明しますと、ローソク足は上昇しているにもかかわらず、RSIのラインは下降をしている、逆行の現象です。これは、反落のサインとして使われます。
この形を発見するまでは、慣れが必要となりますが、チャートを見ていると「ダイバージェンス」が発生しやすい相場を掴めてきます。
多くの投資家が見ているサインですので、特に日足などの長い時間軸で出現した場合は、決済やエントリーの判断材料にする事ができます。