コインチェックでは従来手数料を支払えば30分以上かかるビットコイン入金を1分で処理することができる仕組みを導入していましたが、これを7月2日から廃止することとなりました。
なぜこのゼロ承認による機能がここへきて廃止になってしまったのかはよくわかりませんが、結果的に入金には30分以上待つことに逆戻りとなってしまいました。
これまでコインチェックの高速入金機能を利用するためには入金額が0.02BTC以上で30BTC以下、Coincheckが入金のトランザクションを確認してから1分以上、blockcypherでのconfidenceが90%以上というものが設定されていましたが、結局これがなくなることとなってしまったわけです。
廃止理由がまったく開示されないというのも結構不親切なものですが、恐らくなにか不都合な部分が生じていることを想像されます。
実際にビットコインの決済や入金を試してみますと、想像以上に実行されるまでの時間がかかることが気になるものです。
オンラインでの入金や決済で30分時間がかかりますというのはあり得ない話で海外FXや海外仮想通貨FXなどの資金としてビットコインを入金してみてもあまりにも時間がかかるのに相当イラつきますし、これでまともに商業利用できているところがあるのかと疑いたくなる気分ですが、実際にはほとんど利用されていないから問題にならないのでしょう。
マイナーに支払うコストも高ければ早く送金されるという仕組みになっていますが、その不透明感は満載でホワイトペーパーのコンセプトしていては理解できるもののリアリティのある仕組みとは到底思えないところです。
巷ではフェイスブックのリブラのローンチで仮想通貨決済はこちらにほとんどが移行してしまいビットコインの決済機能はほとんど利用されなくなるのではいかという見方も強まっていますが、今回のコインチェックの決定を見ますとますますそうした状況が近づいてくることになるのではないかと危惧されます。
ビットコインの決済レベルの諸問題はなんとなく解決されないまま投機商品としての部分だけに注目が集まってしまい時間が経過してもなんら改善される可能性がなくなってきていますが、送金、決済部分と決別するなら話は別ですが、決済についても領域を広げていくのであればなんとしても足元の状況は改善されるべきものになってきているといえそうです。