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下げを許さない官製相場~ここからどう為替で生き残るか

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皆さますでにご案内の通り、21日の参議院選挙のために誰の差し金か知りませんが、日経平均はほとんど下げない相場が告示から延々と続いています。
しかし米株が利下げ期待で爆謄してもそれについていく素振りは見えず、日々の取引額は延々減少しまったく投資妙味のない死に体の相場が実現してしまっています。
日経平均が動きませんからドル円も東京タイムでは中値の需要が終わるとロンドン勢が出てくるまではほとんど無風状態に陥ってしまい、波乱もなければ利益獲得機会もない狭いレンジ相場が延々と継続する状況になっています。

米国株は相変わらずじり高更新

米国株のほうは依然としてじり高が続いており、場中にはマイナスになる場面も見られるようになりましたが、終値ベースではじり高が続いており、すでに爆発的な上昇は期待できないものの、下げにくそうな展開が延々と続いています。

多くの市場関係者からはそろそろ危ないのではないかとかブルトラップでどこかで下げる可能性を指摘する声が多いのも事実ですが、相場を持ち上げている張本人は中央銀行ですから迂闊に売り向かっても大きく踏みあげられるリスクが常に残っており、かなりやりにくい相場になってきています。
しかし、どうもごく近い将来的には下落を加速する可能性は十分にありそうで、果たして株と違う為替市場でこの微妙な相場にどのように生き残るのかはかなり大きなテーマになりつつあるといってもいい状況です。

防御策は長くポジションを持たずにしっかり損切をすることか

こうなると為替もどこかで大きな下落があると想定するのは当然の成行といえますが、そのタイミングを当てるのはかなり至難の業になるのは間違いありません。

恐らくは8月に入ったところで相場状況に変化がでるのではないかと思われますが、それまで何もしないで見過ごしているわけにもいかず、なんとか防御しながら取引する方法を模索するしかないのではないかと思い始めています。
最初から下げを狙って常にショートだけで勝負するというのも相当な苦痛になりますし、なにより為替相場は全体の流れがショートトレンドであったとしてもポジションが偏り過ぎれば平気でショートカバーのでる市場ですからただ漫然と一定方向のポジションをもって準備をするというのには無理があります。
となると、とにかく実践すべきなのは短時間に決済する取引方法で、決してスキャルピングだけを行うということまで神経質になる必要はないと思いますが、少なくとも東京と、ロンドン、NYといった主要市場で流れが変わる前までに一旦の決着がつくような短期型の取引に専念することが重要になってきそうです。
また、タイトなストップロスを常にいれるようにして資金を守ることに専念することも大切です。

為替の中だけでヘッジの取引をするのは難しい

株の場合S&P500を買いで入れて同額分を日経平均を売ることでヘッジをするといったすさまじいヘッジ取引を多くのヘッジファンドが行っているようです。

しかし、為替の場合同じ為替の異なる通貨ペアでヘッジをしようとしても必ずしもうまくいかないことが多く状況次第では共倒れになりかねませんから、別の資産市場でヘッジをするといったことが必要になるかもしれません。
例えば金とドル円といったように完全に逆相関になるような関係のものが望ましそうですが、CFDでドルベースの金を買った場合には相当なスワップコストを支払うことになりますから、これもまた躊躇させられる取引法で突き詰めてヘッジを考えるとそれはそれで難しい状況に陥りそうです。
いずれにしても相場はここからさらに上昇するのかいきなり反転下落するのか正確にはわからないところに差し掛かっています。こうした中で勝手に先行きを断定して思い込んでしまいますと余分な損失を抱えることになりかねません。
できるだけリアルな相場の動きにいつでも対応できるようにしておくことがこの夏の取引では強く求められる要件になりそうです。
プロはどうやら裸で一方向の取引をするよりも一定のヘッジを常にかける動きにでているようです。個人投資家としてはそうしたやり方をどこまで真似られるか難しいところがありますが、ぜひ様々に検討していきたいところです。
(この記事を書いた人:今市太郎
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