まだまだ先のように思えていた4月末からの史上最大10連休まであと一か月強となりました。
これまでも飛び石連休を休めば、できた話で大した話ではないと思われている方も多いと思いますが、今回通常のゴールデンウィークと全く異なるのはこの10連休期間中金融機関が全く稼働しなくなることと東証も完全にお休みになることです。
やはりこの間に投機筋に何かしかけられてしまいますと、身動きがとれなくなることだけは相当注意しておいたほうがよさそうな状況になってきています。
為替の厳重注意日は概ね3日
為替に関しては本邦勢がお休みですから、東京タイムが稼働しているはずの時間帯に何かやられる可能性に相当注意が必要になりそうです。
正月早々のフラッシュクラッシュを仕掛けられているわけですから、みなが警戒しているときは大丈夫であるという見方も強いです。
とはいっても通常の営業日が6日連続でお休みというのは、これまでに我々が経験したことのないリスクであり、何が起きてもおかしくないことだけはやはり意識しておくべきでしょう。
改めてこのゴールデンウィークのカレンダーを見渡してみますと、まず週明け普通にしていてもギャップアップやギャップダウンが起こりやすい29日の月曜日と翌週の6日の月曜日がかなり危ないことになります。
また1日はレイバーデーで英国をはじめ欧州勢がお休みですから、米国だけが稼働することになり、こちらも結構危ないお日柄になりそうです。もちろんそれ以外の日が安全というわけではなく、総じて毎日がリスクの一週間ということになりそうで油断は禁物です。
スワップ狙いのロングはストップロスを置くか早めに一旦手じまいを
日々デイトレやスキャルピングで売買していて、宵越しのポジションは持たないという方はほとんど関係ないでしょうが、今年の正月のフラッシュクラッシュで結構やられたのがトルコリラ円のロングポジションです。
スワップ狙いのロングというのは本邦の個人投資家がもっともストップロスを入れないで放置しておくものと言われているだけに、正月のフラッシュクラッシュでもドル円だけでなくこうしたクロス円関係、とくにトルコリラ円で大きくやられて追証を入れざるを得なくなった方がかなりいたようです。
ここのところ相場が動かないことから、トルコリラ円のロングにシフトする個人投資家がかなり多いようで昨年夏の暴落の前の時期と同じくらいポジションは増加中との話も聞きます。
ただ今回の大型連休はどう見ても危ないですから、あらかじめ浅いストップロスを置くか、トレーリングストップを設定するか、さらに利益が出ているなら休みの前にいったん手仕舞い、休みが明けてからポジションを作り直すなどの工夫をすることが必要になりそうです。
今回ばかりは早めの準備が必須
国内業者でリアルタイム入金ができるところならば、動きはじめてから追加で証拠金を厚くすることも可能ですが、暴落が起きてしまいますと先に強制ロスカットを食らうことになりますからとてもではありませんがその場で対応することはできません。
どうしてもポジションを切りたくないのであれば相当額の証拠金を追加で入金して厚くするとともに、その中で強制ロスカットに引っかからない程度にポジション枚数を減らすことも考える必要がありそうです。
ここでは為替の話を中心にしていますが、売買に一定の時間のかかるであろう株の個別銘柄も全く同様で、ある程度余裕をみて対策をとることが必要になりそうです。
案ずるよりなんとやらということわざもありますが、今回は早めに適切な手を打って土壇場で損をするようなことがないように準備万端で臨みたいところです。
(この記事を書いた人:今市太郎)