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ムニューシン米財務長官とダイモンJPモルガンCEO

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きのうもムニューシン財務長官の「アメリカ国債発行の増発に関しては需給の心配をしていない」という発言の解説を行いました。
一方でアメリカ有数の銀行、JPモルガンのダイモンCEOは「アメリカ10年債金利は4パーセントに向かうことになるだろう」と発言をしました。ほとんどの投資家さんにとってはこの2つの発言というのは、何も関係性がないと思われると思いますが、密接に関係があるのです。
先ず、この関連のことを解説し、この矛盾について解説をしていきたいと思います。

実は2人、まったく違う内容のことを話している?

まず、国債の基本的な知識をもう一度、話さなければならないと思います。国債というのは価格が上昇すれば、金利が下がり、そして金利が上昇すれば、価格は下落するという価格と金利の関係が反比例の関係をもっていることが重要です。

ムニューシン財務長官の発言というのは、需給の心配をしていない、という部分にフォーカスしてみましょう。当たり前のことですが、価格というのは供給が不足すれば、上昇し、需要が少なければ価格は下落する、ということです。
いつもの等号、不等号で説明をすれば、「供給>需要」であれば、価格は下落し、供給<需要であれば価格は上昇します。
ムニューシン財務長官は、今年1月からの税制改革による減税政策によって国債の発行増発から、さらに4-6月も増発することに対しての上記のコメントになるのですが、発行を増発するということは、需給は供給過剰になる懸念があることから上記のコメントを残したのです。
需給の心配がない、ということは、供給増加に対して十分な需要があるということを言っているのです。つまり、価格は需給によって成立するのは誰もが知っていることですが、供給が増えてもそれに対する需要は十分にあるので、価格は下がらないよ、と言っているのです。
債券の場合にはこれ以上、金利は上がらないよ、と言っているのに等しいのです。このことをもっと深く掘り下げていくと、債券の価格というのは経済学の基本の「キ」としてドルの価格とイコールの関係にあると教科書に書かれています。
つまりドル高に政策をもっていこうとしていますよ、と言っているのです。さらに金利は1-3月に急騰をしましたが、その金利を上昇させないようにする、と発言しているのです。
去年、アメリカや世界の株価が上昇したのは、私は何度も指摘しましたが「低金利」のおかげです。つまり、株も高くなるような政策を取りますよ、と言っているのです。
一方でJPモルガンのCEOは「金利は4パーセントを目指すだろう」と発言をしました。金利が現在、10年物は2パーセントの後半、2.9くらいになりますので、この場合、金利が上昇するというということは、国債価格は下がる、と言っているのです。
国債の金利が上昇するということは、価格が下がり、国債価格=ドル価格と考えるとドル安になると言っているに等しいことです。
その上、株価が上昇するのは低金利のおかげ、と考えると、ダイモンCEOは金利が上昇すると言っているのですから株が下がると言っているのです。ほとんど発言に日にちが前後しないのに、この2人は言っていることは真逆のことを言っているということに気づきましたでしょうか?

ダイモンCEOの過去の言動

今、大流行している仮想通貨になりますが、ダイモンCEOは過去にこんなことを言っています。「仮想通貨は詐欺だ」と言っています。また、「ビットコインは近い将来、破滅的な結末を迎えることになるだろう」とも言っています。

この発言の真意というのは、非常に明快で、ライバルのゴールドマンサックスがビットコインなどの仮想通貨のトレーディングデスクを設置し、そのトレードで大きく利益に貢献したと発表されたことと前後して発言をしています。
そのときにJPモルガンはビットコインなどのトレーディングデスクを設置していませんでした。そのような趣旨の発言はビットコインが日本円で220万円までいくまで続き、ビットコインが年末に暴落をしたときに、初めてビットコインに対して前向きな発言をしています。
そのときにはトレーディングデスクを設置していました。この人の一連の発言からは、要するにポジショントークをしているだけ、というのがよくおわかりになると思います。
もちろん、JPモルガンはイーサリアムプロジェクトの発起人でありビットコインは利益相反になりますのでよく思わないことは当然のことでしょう。今回の発言に関してもJPモルガンは国債のプライマリーディーラーですから需給状況に関してはほかの銀行や金融関係者よりは知っていることでしょう。
でも、アメリカ財務省よりは知らないのです。発行元のアメリカ財務省の長官が「需給の心配はしていない」と言っているのに、そこから利益を得ているディーラーは、金利があがる、と言っているのです。
あなたはどちらを信用しますか?の問題です。私はムニューシン長官を信じていますので、ドル買い、米株買い、債券買いで対応します。ところが、このことがきちんと整理をされていない投資家はドル買い、米株買い、債券売り、というようなわけのわからない対応をするのです。
要するに債券のことがよくわかっていないのでテレビが垂れ流す情報の金利は上昇するだろう、という前提でマーケットに挑むのです。よく考えてください。
アメリカの大統領が前向きではないのですがドル高にすると明言し、それに付随する債券に関して、財務長官は価格を下げないと、暗に発言をしているのです。金利が上がるわけがないのに、マスコミやメディアは金利が上昇する、と囃すのです。こういうところをついて、投資をすると儲けることができ、しかもリスクが少ない状態になるのです。
これにレバレッジをかけたりするから、損をするのです。万が一、逆にいった場合の対処として国債のコールオプション買いやプット売りなどを仕掛ければ、ストレスなく利益が出てくるとは思います。
このことは相場で儲けるコツですが、でも2人の発言は明らかに矛盾しています。どちらを信用するかといえば、民間銀行のポジショントークよりも、政府の責任者の発言を信じるのが正しいと誰しも思うのではないのでしょうか?
参考までにビットコインの利益と国債の利益は雲泥の差です。要するにモルガンは、現在、国債をショートしていることをばらしているようなものです。
この損失が出れば、JPモルガンの株価は下がりますよね。ビットコインは上手く立ち回りましたが今回はどうなるでしょうか?下手すれば大損する可能性もあります。
(この記事を書いた人:角野 實
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