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今回の株価急落、円高の真相

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何度もいいますが、今回の株価の急落というのは、何度もいいます。「貿易戦争」なんかじゃない、ということです。貿易戦争は帰結であって、原因ではない、ということです。今回はその解説をしていきたいと思います。

トランプが激怒している理由

アメリカ貿易赤字

景気はよくなっているのに、貿易赤字は拡大しています。しかも、リーマンショック以来、最大の赤字です。以前は、今回の赤字が最大だったのではないか?と確認もせずに書きましたが、今回はデータ付きになりますのでわかりやすいと思います。それに対して、アメリカ国内への直接投資
これだけ、ドル安で景気がよくてもちっともアメリカへの直接投資は増えていません。つまり、トランプが就任直後にアメリカへの投資を外国に呼び掛けたのはこういった意味合いがあります。アメリカの不振の原因は、直接投資不足になる、と考えたのです。
そのうえ、中国はアメリカ債の購入、売却の再検討といえば、この投資はもっと少なくなります。だいたい、トランプが怒っている原因というのはみなさん、おわかりになりましたでしょうか?
自分が就任して、貿易赤字はリーマン以来、最大です。しかも景気が良くて、ドル安なのに。その貿易相手はアメリカからの恩恵を被って、アメリカには恩恵を与えないということになります。中国のように、国債の売却を検討する、なんていえばブチ切れるのは当然の話です。

しかも景気が・・・

アメリカとユーロのPMI

日本と中国のPMI
先ず、PMIというのは日本語で購買担当者景況感指数といいます。その意味は、スーパーなどの小売店や工場の買い付け担当者は景気が良い、悪い、の感じることを数値化したものです。
この数字というのは、買い付けの担当者が実際の買い付けや売り上げをみて判断するのではなく、その購買担当者が「本能的」に景気を良い、悪い、を判断する指数です。
50が平均になり、上下はそれぞれ0と100になります。上記4か国は、世界の経済規模1~4位の国家、経済圏であって、これらの国々の景況感というのは今年1月をピークに下がっているのです。
このPMIというものは、現在では世界で、一番早い景況感指数として注目を浴びています。ゆえに、このPMIが下がり始めると景気がダウントレンド入りをしたということになります。
まだ、2月の数字までしか出ていませんので何とも言えませんが、2か月連続ダウンでほぼ確定、3か月連続で確定になると思ってください。つまり、3月の景況が悪いとほぼ確定、そして、4月で確定になるのです。

景気が悪い、そうしたら貿易はどうなるのか?

このように世界の1~4位の経済大国、経済同盟の経済が悪化をしていれば、世界の景気が悪くなるのは当然の話です。そのときに、今まで、ドル安政策を敷いていたアメリカがドル高にすればどうなるでしょうか?

日本を例にとっていえば、円安になれば輸出は振興するけど、輸出は不振になります。つまり、日本の輸出企業は、今まで円高ですから輸出不振になります。
ところがドル高になると、今度は自社製品が割安になりますので輸出が盛り上がるのです。つまり、世界の景気が悪くなった場合には、困ったときにはアメリカに輸出をして、外貨を稼げばいいとユーロ、中国、日本は考えているでしょうし、またそうなります。
だから、トランプは日本に向けてのメッセージを「安倍は信用できるが、もうアメリカに頼った経済をするべきではない」というのです。要するにドル高にしてやるけど、このままの貿易政策をするなら、関税で報復をするよ、と言っているだけなのです。

この解決策

非常に簡単な話で、貿易の不均衡をなくすという当たり前の結論しか出ません。でも、こういった慣行はなかなかなくならないでしょうし、それを実施するのには、政府ではなく民間も巻き込むことになりますから、1~2年、最大で10年はかかることでしょう。

でも、目の前に景気後退の兆候がすでに見え始めている。そこまで待てない。では、どうするのか、といえば、もっとアメリカ国債を買いなさい、とアメリカは日本と中国に要求することでしょう。
また、1990年代の日米貿易摩擦のように自主規制が始まるのでしょうね。
この株価や円高が回復するポイントは
① 景気後退の懸念がなくなること
② 日本、中国がアメリカ国債を買い増しすること
この2つの要件がそろわないと、なかなか回復はしないでしょう。このコラムで今回のポイントは見えてきます。しかし、失敗しました。今年の3月にポイントが来るのは、実は私の旧来の方法をやっていればわかっていたことなのです。
今度は2019年の1月にまた大きな転換が来ます。この方法で検証をしていなかったことが非常に悔やまれます。やはり、新しい方法よりも実績のある、旧来の方法なのだ、と改めて思いました。
世の中、若い人がもてはやされ、古い機械や人間はバカにされると富に私は感じますが、若い、新しいものというのは未知数でそのほとんどが失敗するということも私はよくわかっています。
経験や旧来の方法ほど信用できるものはない、というのは当たり前のことなのに、今回はそれを失念していました。反省です。
(この記事を書いた人:角野 實
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