5日の相場大幅下落を受けた6日のNYダウは最初はプラスになったりマイナスになったりの不安定な動きを示しましたが終盤大きく値を上げ500ドル以上の回復を見せたことから、一旦は相場も下げ止まった雰囲気が漂っています。
しかしここからはさらに上下動が激しくなることが予想され、下げたところが押し目買いの絶好の機会かどうかはまだよくわからない状況です。
株の暴落にほとんど影響を受けなかったドル円
この間のドル円の動きを見てみますと、前週の雇用統計で上昇した相場は週明けには徐々に崩れ始め110円台を割れたところで推移していましたが、米国ダウが現地時間5日の午後に崩れ始めたことを受けて下落しはじめ、109円台前半までの下押しを示現することになります。
しかしこれも週明けの高値から見ますと1円程度の下落であり、その後6日の東京タイムでは日経平均の下落に押されてさすがに108円台中盤まで下落が進みましたが、これだけの暴落の割には上下2円程度の変動で済んでおり、7日のそ早朝にはすでに109円台中盤以降まで値を戻す展開となっています。
これまでの突発的な相場の暴落では株式市場がそれなりの調整をしたときにはドル円をはじめとして為替も相当大きな調整を伴うものでしたが、今回ばかりはどうもそうした動きはいっさい見られず、FXで大きな損害を被った個人投資家はほとんど存在しないで済んだ状況となっています。
まあ実害がなかったのはなによりではありますが、相場的には面白味に欠けたことだけは間違いなく、今後も為替の領域は同様な仲間外れの展開が続いてしまうのかどうかが注目されるところです。
一旦下落は終焉したようにもみえるがまだわからない
注目された米国の株式市場は当初前日の終値を挟んで上下する神経質な展開となりましたが、終盤に大きく買い戻されて500ドル以上の戻しを示現しています。